WEEKLY-RELEASES · 2026-06-29

今週の新作 — 2026-06-22週 のパズル系リリース

Steam から3本(うちパズル2本、隣接1本)。静かな一週間

はじめに

対象は先週、2026年6月22日(月)〜6月28日(日)に Steam / itch.io でリリースされたパズル系の新作だ。濃いめのコーヒーを片手にリリースカレンダーをめくったが、製品版の純粋な思考系パズルは数えるほどしかなかった。ちょうど Thinky Puzzle Game Jam 6(6/20〜28)の会期と重なり、作り手の多くは有料の新作ではなく、itch.io に投稿する無料のジャム作品へ流れていたように見える。

そこで今週は数を詰めず、ストアページとメディアで裏取りができた3本に絞った。Quern の開発陣による一人称ミステリー、ナムコ往年の名作を題材にした落ち物パズル、そして1927年ニューヨークを彷徨うゲームブック——純粋なパズル2本に、推理・探索寄りの隣接枠を1本添える構成だ。

今週のピックアップ

Dimhaven - The Lost Source

Dimhaven - The Lost Source のキービジュアル

開発: Zadbox Entertainment / 発行: Blue Brain Games / リリース: 2026-06-23 / 価格: $25.99(発売記念15%オフ実施中) / プレイ時間目安: 中編(「やや短め」という声あり) / Steam: 非常に好評(約85%・273件)

孤島に消えた叔父を追う一人称ミステリーで、手にしたカメラで風景を撮り、写真に写り込んだ手がかりから謎を解く構造が核になっている。開発の Zadbox Entertainment は Myst 系統の一人称探索パズルに連なる『Quern: Undying Thoughts』を手がけた面々で、機械仕掛けの装置・記号の解読・視点の整列といった横断的な謎が並ぶと紹介されている。低ポリと現代的な光をかけ合わせた海辺の景観も評価されており、Steam では発売直後に273件・約85%という数字が集まっている。一方で「規模感が途中から急に小さくなる」「やや短い」という指摘や、ローンチ時のフレーム落ち・進行不能バグの報告も見られる。腰を据えて景色と記号を読む、観察型の謎解きを好む人に向く一本だろう。

NAMCO LEGENDARY Mountains

NAMCO LEGENDARY Mountains のキービジュアル

開発: BeXide Inc. / リリース: 2026-06-25 / 価格: 未確認(発売記念10%オフ実施中) / プレイ時間目安: 1プレイ数分〜(スコア反復) / Steam: レビュー集計中(発売直後)

PAC-MAN、ディグダグ、ゼビウス、マッピー、ドルアーガの塔——ナムコ往年の名作を題材にした3D落ち物パズルだ。同じ種類のボクセルがぶつかると合体して大きくなり、フィールドから落とさないように積み上げていく、マージ系と落ち物の中間のようなルールと説明されている。集めたボクセルは100種類以上で、コレクションルームにジオラマとして飾れるなど、収集・観賞の要素も合わせている。Switch / Switch 2 / PC で同時に出ており、発売直後でまだ評判はこれから固まる段階だが、題材と発行体制を考えれば一定の安心感はある一本だ。アーケード由来のアイコンを並べ替えて消す、反復系の手触りが好きな人は覗いてみる価値がありそうだ。

Omen Exitio: Hunger

Omen Exitio: Hunger のキービジュアル

開発: Tiny Bull Studios / 発行: 2P Games / リリース: 2026-06-24 / 価格: $9.99(発売記念10%オフ) / プレイ時間目安: 数時間〜(分岐・複数エンディング) / Steam: 非常に好評(95%・43件)

1927年のニューヨークを舞台に、記者として事件を追うラヴクラフト風のゲームブックだ。純粋な思考系パズルではなく隣接枠だが、選んだ調査の道筋がそのまま物語を分岐させ、過去の選択を物語が「覚えている」点が推し出されている。実在の事件・人物・新聞記事を下敷きにしたうえで宇宙的恐怖を被せていると紹介されており、前作『Omen Exitio: Plague』に続く一作にあたる。Steam では発売直後に43件・95%とまとまっており、数値としては小規模ながら手応えのある滑り出しだ。文章を読み進めながら分岐を選ぶ、推理・探索寄りの読み物を好む人に向く。テキスト主体なので、腰を据えて読む時間がある週末向きの一本だろう。

Hiki の今週の一押し

今週の一押しは Dimhaven - The Lost Source。静かな週にあって、発売直後に273件・約85%という数字は頭一つ抜けている。Quern の系譜にある一人称ミステリーで、写真に写った手がかりを読む観察の比重が高い。腰を据えて景色を読みたい週末に薦めやすい一本だ。

来週以降に注目

一つ、itch.io 側を。会期を終えた Thinky Puzzle Game Jam 6(6/20〜28)から、数十本の無料パズルが投稿されている。まだ評価が積み上がっていないので個別の紹介は見送るが、来週には評判の固まる作品が出てくるはずで、私の手帳はそちらに開いたままだ。

締めに

締めに。製品版の純粋な思考系が薄かったのは、ジャムとセール期が重なった巡り合わせもある。それでも、Quern の開発陣が戻ってきた一人称ミステリーと、ナムコの遺産を積み上げる落ち物が同じ週に並んだのは、観察と段取りという点で地続きで、悪くない眺めだった。来週はジャム作品の評判も見つつ、また手帳を開く。

参考リンク

本記事で参照したストアページ・メディア:

・Steam: Dimhaven - The Lost Source

・Steam: NAMCO LEGENDARY Mountains

・Steam: Omen Exitio: Hunger

・Thinky Games: Dimhaven - The Lost Source の解説

・GameGrin: Top 20 New Steam Games (22-28 June 2026)

・Gematsu: NAMCO LEGENDARY Mountains launches June 25

・Thinky Games: Thinky Puzzle Game Jam 6(6/20-28)

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