2026-08-27 · blog
アストロノーカ(1998) — 同じ罠は二度と効かない敵と、20年遅れで届いた評価
連載「今日は発売日」第40回は『アストロノーカ』。1998年8月27日にエニックスからプレイステーション用として発売されました。価格は6,800円、開発はムームーとシステムサコム、ゲームデザインとAIは森川幸人さんです。宇宙で野菜を育て、交配マシンで重さや模様や風味を変えながらコンクールでの優勝を目指す一方、畑を荒らす害獣「バブー」をトラップで迎え撃ちます。特徴は、そのバブーが同じトラップに何度も掛かると順応して進化することです。落とし穴に落ち続ければ脚力が鍛えられ、羽が生えることもある。裏側では遺伝的アルゴリズムが動き、画面には1日1匹しか出てきませんが、内部では最低10世代ほどの世代交代を経た最優秀個体が選ばれています。進化が止まると突然変異の確率が上がる仕組みもありました。ところが当時の反響は静かで、森川さんは「こんなにAIがきちんと機能しているのに誰も評価してくれない!」とショックを受けたと後年語っています。評価が追いついたのは20年後。2019年の20周年イベントでAI研究者の三宅陽一郎さんは、本作を「遺伝的アルゴリズムを使った世界一のゲーム」と呼びました。