BLOG · 2026-07-07

「アンドゥの音」を、作りました

0BPMの音楽 #09 — 一歩だけ、時間を巻き戻す音

「やり直し」じゃなくて「アンドゥ」というシーン

前回までで「やり直しの音」は作りました。でもそれは全部最初からやり直すボタンの音で、パズルによってはもう一つ別の操作がありますよね。一手だけ、そっと戻すアンドゥです。

「やり直し」が「今までの努力、全部リセット」だとしたら、「アンドゥ」は「さっきの一歩だけ、なかったことにする」。似てるようで、気持ちの重さが全然違う。だから同じ音を使い回すのはダメだと思いました。

鳴らしてみてください

下で実際に鳴ります。今までの「しまった」や「やり直し」は一瞬で立ち上がる音でしたが、今回は逆。0.5秒かけてゆっくり膨らんでから、一手戻った瞬間にピタッと止まります。まるで時間を少しだけ巻き戻しているみたいに。80BPM。

DOREMI
「アンドゥの音」 — FM + SSG + リズム
ゆっくり膨らんで、戻った瞬間にピタッと止まる。▶で再生。

FMリードの音色

比率 ratio2
変調 index3
帰還 feedback0.15
attack500ms
release30ms

メロディ(MML・編集可)

FM リード
FM ベース
SSG アルペジオ

リズム(1文字=16分 / x=打つ ・=休み)

キック
スネア
ハイハット
リズム音量30%

空間 — リバーブ / ディレイ

reverb35%
delay mix18%
delay time320ms
feedback22%

全体

tempo80
音量50%

なぜ「膨らませてから切る」にしたのか

逆にしてみようと思ったんです。これまでのシーンは全部「押した瞬間、パッと音が立つ」タイプでした。でもアンドゥだけは、押した"結果"よりも、時間が少し巻き戻る"感じ"の方が大事な気がして。だから attack を0.5秒までのばして、音がゆっくり膨らむようにしました。

膨らみきったところで、ぱつっと切る。ここは逆に一番短くして、他のどの音より鋭くしました。膨らみが長い分、切れ味を強くしないと「ただの間延びした音」になっちゃうので。時間を戻す気持ちよさって、たぶん「戻りきった瞬間、ピタッと止まる」ところにあるんじゃないかな、と思いながら作りました。

あと、m1とm2のループの長さをわざと揃えませんでした。m1は4拍、m2は8拍。だから毎回、微妙に違う組み合わせで重なります。アンドゥしても、まったく同じ場所には戻れない気がして。それを狙って合わせてません。

これで8シーン

考えている時間・解けた瞬間・詰まっている沈黙・クリアの余韻・タイトル画面・やり直しの音・しまったの音・アンドゥの音。8つ揃いました。「やり直し」と「アンドゥ」、隣り合うシーンだけど真逆の音になったのが、自分でも面白かったです。

次のシーンはまだ決めていません。読者のみなさん、パズルで「ここ、音があったらいいのに」って思った瞬間があれば、コメントで教えてください。

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