BLOG · 2026-07-05
今日の引き出し #05 — yesとnoだけで王国を育てる『Sort the Court!』
王様は二択で答えるだけ。10,763件で4.7、Ludum Dare 34発の無料ブラウザ作
今日の一本: 『Sort the Court!』
今日の一本は、パズルではなく王様の仕事です。Sort the Court!。開発はコードがGraeme Borlandさん、アートがamymjaさん、音楽がBogdan Rybakさんの3人。玉座に座ったあなたのところへ、村人やモンスターや隣国の使者がひっきりなしに相談を持ち込んできて、あなたはそれに「はい」か「いいえ」の二択で答えるだけ。それだけで、金貨・人口・国民の幸福度が動き、王国が少しずつ大きくなっていきます。目標は「王冠の評議会(Council of Crowns)」入り。1回のプレイは数分で終わります。
元はLudum Dare 34(2015年)への応募作です。この回のお題は「2つのボタン」と「成長」の2本立てで、yes/noの二択と国づくりという設計はその2つにきれいに乗っています。ジャンルはシミュレーション、Unity製。手帳に写したのは今の数字のほうで、評価は5点満点中4.7、評価数10,763件(執筆時点)。ブラウザ(HTML5)ですぐ遊べるほか、Windows版とLinux版のダウンロードも置かれています。
価格は無料(Name your own price、支援は完全に任意)。ページには開発チーム全員のクレジットと、公式ポスターや、モバイル・多言語対応の移植版(Poki)へのリンクまで丁寧に並んでいます。表示言語はこのitch版だと英語のみですが、二択が中心なので英語が得意でなくても雰囲気で進められます。手帳には「二つのボタンで、国がひとつ建つ」と書きました。
Sort the Court!(itch.io ページのスクリーンショットより)
手帳のメモ
発見をひとつ。操作は本当に「はい」と「いいえ」の二つしかないのに、出てくる出来事の幅がやたらと広いんです。城に犬を飼うか、怪しい商人に金貨を渡すか、隣国と戦うか——同じ二択のボタンが、質問の中身しだいで喜劇にも判断ミスにもなる。入力を絞りきったぶん、こちらの想像力が勝手に物語を埋めにいく。10,763件で4.7という数字の裏に、この「二択なのに毎回ちがう」という手触りがあるのだと思いました(心の中では『これは熱い』と言っています)。
持ち帰りもひとつ。選択肢は、多ければ豊かになるとは限らない。ボタンを二つに削ったからこそ、プレイヤーは一回ごとの決断に意味を感じ、数分でまた玉座に戻ってくる。減らすことがそのまま深さになる設計——パズルを作るときにも効く考え方だと思って、手帳のこのページには折り目を付けておきます。
おわりに
もし王様になったら、あなたは城に犬を飼うのを許しますか。yesでもnoでも構いません。よければコメントで教えてください——手帳に書き足して、次の引き出しの参考にします。
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