2026-08-21 · history
ジ・アート・オブ・コンピュータゲームデザイン(1984) — 「ゲームとは何か」を定義しようとした最初の本
1984年、Atariを解雇されたばかりのゲームデザイナー、クリス・クロフォードが一冊の本を書いた。『The Art of Computer Game Design』。ゲームを「表現」「相互作用」「対立」「安全」という四つの要件で定義しようとした、世界で最初の本格的なゲームデザイン理論書である。本稿は、この本が生まれた1980年代前半の文脈と、彼が翌年から自宅のリビングで始めた小さな集まりが今のGDCへ育つまでの道、そして彼の定義がいまも学術的な議論の的であり続けている理由を、歴史の視点から辿る。