2026-08-27 · retro-review
マーブルマッドネス(1984) — 顔のない球体が転がした、アーケードの『立体』
1984年12月、Atari Games社がアーケード向けに発表した『マーブルマッドネス』は、トラックボールで一個の球を転がし、重力と慣性を頼りに六つの斜め見下ろしコースを駆け抜ける作品である。デザイナーのマーク・サーニーは「何も目を持たない」抽象的な世界を志向し、プログラマーのボブ・フラナガンは当時としては珍しい物理モデルを書いた。だが全コースの完走時間はわずか4分ほど。稼働の短命さと引き換えに、球を転がすという発想はスーパーモンキーボールをはじめとする現代の系譜へつながった。私 Toki が、その裏取りを行う。