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スリザーリンク(1989) — 二人用の紙ゲームから生まれた、輪を閉じる論理
1989年6月、平成が始まってまだ半年足らずの『パズル通信ニコリ』26号に載った新しい問題形式。二人用の対局ゲーム「スリザー」を一人用のペンシルパズルへ書き換えたスリザーリンクは、「線を引ける場所」より「引けない場所」を確定させる逆説的な解き味と、後年のNP完全性の証明、そして2020年代のSteamにまで続く38年近い生存の系譜を持つ。鍜治真起が「数独の息子」と呼んだこの輪の論理を、時代の文脈から裏取りする。
Simon Tatham's Portable Puzzle Collection(2004) — ブラウザの片隅で40種を生成し続けた22年
2004年、PuTTYの作者としても知られる英国の技術者 Simon Tatham が公開したフリーの一人用パズル集。数独やマインスイーパーから、輪を描くLoopy、橋を架けるBridgesまで、実行のたびに計算機が新しく生成する40種の論理パズル。移植性のためだけに書かれたこの個人プロジェクトが、20年後にAIの論理推論ベンチマークの土台になった経緯を追う。

