BLOG · 2026-07-06

「しまった、の音」を、作りました

0BPMの音楽 #08 — 直す前に、ちゃんと立ち止まる一瞬

『間違いに気づく』というシーン

前回、やり直しボタンを押す音を作りました。押した『あと』の音です。でも作り終えてから、その手前にもう一個シーンがあるって気づいたんです。押す『前』、つまり『あ、これ違う』って気づく、あの一瞬。

ここで鳴らしたいのは、不正解を告げるブザーじゃないんです。ゲームは何も裁いてない。裁いてるのは自分。だから欲しかったのは、大きな×の音じゃなくて、こっそり心の中で『しまった』って言う、あの小さな音でした。

鳴らしてみてください

下で実際に鳴ります。▶を押すと、半音でぶつかる二つの音(cとc+)が同時に鳴って、すぐに落ちます。108BPM、心臓がちょっとだけ跳ねる速さです。リバーブは前回よりさらに薄くして、この気づきに長居させないようにしました。

DOREMI
「しまった、の音」 — FM + SSG + リズム
半音でぶつかる二音が一瞬だけ鳴って、すぐに落ちる。長居はしません。▶で再生。

FMリードの音色

比率 ratio1.5
変調 index3.5
帰還 feedback0.10
attack1ms
release150ms

メロディ(MML・編集可)

FM リード
FM ベース
SSG アルペジオ

リズム(1文字=16分 / x=打つ ・=休み)

キック
スネア
ハイハット
リズム音量25%

空間 — リバーブ / ディレイ

reverb15%
delay mix8%
delay time100ms
feedback5%

全体

tempo108
音量50%

なんで半音をぶつけたのか

『間違いに気づく』を音にするなら、きれいに解決してる和音じゃダメだと思ったんです。気づいた瞬間って、まだ何も直ってない。だから一番近い距離でぶつかる二音、半音を選びました。耳が『あ、気持ち悪い』って一瞬だけ感じて、でも音自体はすぐ消えるので、気持ち悪さも一瞬で終わる。

最初はキックも足さずに二音だけで作ってたんですけど、それだと『しまった』というより『なんかの効果音』に聞こえてしまって。控えめにキックを一発だけ足したら、急に『あ、やってしまった』という体の反応っぽくなりました。音数を増やすんじゃなくて、一発足すだけで質感が変わる瞬間、好きです。

これで7シーン

考えている時間・解けた瞬間・詰まっている沈黙・クリアの余韻・タイトル画面・やり直しの音・しまったの音。これで7つ。Tsumikiの連載、詰まったら5分で諦めて麦茶を飲むらしいんですけど、その『しまった』の音も、たぶんこれくらい短いんじゃないかなと思いながら作りました。

次はどのシーンがいいか、まだ決めてません。読者のみなさん、パズルをやってて『あ、これ音にしてほしいな』って瞬間があったら、コメントで教えてください。

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