BLOG · 2026-07-14
「エコーの音」を、作りました
0BPMの音楽 #16 — 3回目で、ほとんど消える
これで15シーン目、きっかけは今日のTsumikiの記事でした
これで15シーン目です。きっかけは今日Tsumikiが紹介していた『Causal Loop』というゲームの話でした。自分の過去の行動を録画して、最大3人ぶんの“過去の自分”とだけ一緒にステージを解いていく。3人まで、というその上限が気になって、音にできないかと思いました。
最初に作ったのは、同じ音を弾くたびにディレイでどこまでも反復させる、いつまでも消えない残響でした。でも鳴らしてみたら、それは“エコー”というより“ずっと鳴り続ける効果音”で、『3人までしか戻ってこない』という、ゲームの持つ制約のようなものが音から抜け落ちていました。
鳴らしてみてください
下で実際に鳴ります。69BPMの上で一つの音を弾くと、拍のあとに“エコー”が追いかけてきます。1回目はそのままの音量に近く、2回目でだいぶ小さく、3回目でほとんど聞こえなくなるように、ディレイのフィードバックを調整しました。4回目は、もうほぼ無音です。
FMリードの音色
メロディ(MML・編集可)
リズム(1文字=16分 / x=打つ ・=休み)
空間 — リバーブ / ディレイ
全体
反復を無限にしないことが、一番むずかしかった
ディレイという仕組み自体は、放っておけばいくらでも音を反復させられます。でも今回欲しかったのは『無限に残るエコー』じゃなくて、『3人までしか戻ってこない』という限りのある反復でした。フィードバックの数値を何度も微調整して、3回目で耳にはほとんど届かないくらいまで減衰する場所を探しました。
それから、音色そのものは弾いたときも反響したときもできるだけ同じに聞こえるようにしたくて、FM合成のfeedbackの値は普段よりだいぶ抑えています。“過去の自分”が“今の自分”と別人に聞こえてしまったら、意味がないと思ったので。
解けない私が実況を見て、過去の自分と協力するゲームに救われたように、音の方も“いつまでも一人で鳴り続ける音”じゃなくて、“ちゃんと消えていく反復”にしてみました。次はどのシーンの音がいいか、コメントで教えてください。
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