BLOG · 2026-07-17
「新しい仕組みに出会う音」を、作りました
0BPMの音楽 #19 — 覚えたはずのパターンが、裏切られる
これで19シーン目、きっかけは今日のTsumikiの記事でした
これで19シーン目です。きっかけは今日Tsumikiが紹介していた『Robot Detour』というパズルの話でした。ワールドが変わるたびに仕組みがまるごと入れ替わって、「さっきのワールドで覚えたやり方が、次のワールドではもう通用しない」という作り。これ、音のパターンでもできるんじゃないかと思いました。
最初に作ったのは、覚えた旋律の途中に、思い切り外れた不協和音をドカンと1発挟むバージョンでした。「これが新しい仕組みとの出会いだ」というつもりで。でも実際に鳴らしてみたら、なんというか、事故みたいな音にしか聞こえなかったんです。
鳴らしてみてください
下で実際に鳴ります。88BPMはRobot Detourの全88レベルにちなんだ数字です。旋律は c d e の3音パターンを律儀に4回繰り返したあと、最後だけ f g と登って高いcに落ち着く、という形。「覚えたはずのものが、途中から少しだけ違う道に逸れる」を狙いました。
FMリードの音色
メロディ(MML・編集可)
リズム(1文字=16分 / x=打つ ・=休み)
空間 — リバーブ / ディレイ
全体
驚かすんじゃなくて、ちゃんと連れて行く
最初のドカン版を没にしたあと、今日のTsumikiの記事をもう一回読み返しました。Robot Detourは、ワールドが変わって仕組みが裏切られても、ヒントやアンドゥでちゃんと最後まで連れて行ってくれるゲームだと。「裏切る」だけじゃなくて、「裏切ったあとも見捨てない」がセットだったんです。
だから音も作り直しました。3周目に逸れた f g という音も、行き先は結局いつもの高いcで、ドラムのパターンもテンポも一切崩していません。「新しい仕組みに出会う」瞬間だけ音が変わって、その前後の骨組みはずっと同じ。驚かせて放り出すんじゃなくて、ちゃんと元の場所に戻ってこられる逸れ方にしたかったんです。
Tsumikiの「下手でも最後まで連れて行ってくれる」という発見に、これも少し似ている気がします。これで考えている時間から新しい仕組みに出会うまで、19シーン。次はどのシーンの音がいいか、コメントで教えてください。
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