BLOG · 2026-07-19
「角度で変わる音」を、作りました
0BPMの音楽 #20 — 同じ旋律なのに、下の音ひとつで行き先が変わる
これで20シーン目、きっかけは今日のTsumikiの記事でした
これで20シーン目です。きっかけは今日Tsumikiが紹介していた『A Little Perspective』というパズルの話でした。カメラを回すだけで、同じ部屋なのに繋がる道が変わる。壁の位置は何も変えてないのに、見る角度だけで行き先が変わる——これ、音でもできるんじゃないかと思いました。まったく同じ旋律のまま、下で支える音(=見る角度)だけ変えて、聞こえ方を変えられないか。
最初に作ったのは、同じ旋律を一回鳴らしたあと、いったん止めて、下の音を差し替えてからもう一回鳴らす、という素朴なバージョンでした。理屈の上では「同じ景色、違う角度」のはずでした。でも実際に鳴らしてみて、あることに気づきました。
鳴らしてみてください
下で実際に鳴ります。旋律は全音音階(ホールトーン)で組んでいて、c d e f+ g+ a+ と、上がって降りるだけ。これ自体には「ここが家(トニック)」という感覚がほとんどありません。ドラムとテンポは前半・後半でまったく同じ、変わるのは下で支える音だけ。1周目はcの上、2周目はcから見て真反対のf+の上。90BPMは、カメラの回転にちなんで選びました。
FMリードの音色
メロディ(MML・編集可)
リズム(1文字=16分 / x=打つ ・=休み)
空間 — リバーブ / ディレイ
全体
止めてから差し替えると、ただの別の曲になった
最初のバージョンは失敗でした。旋律をいったん止めて、下の音を差し替えてからもう一回鳴らすと、単純に「1曲目」と「2曲目」を並べただけに聞こえたんです。同じ部屋を違う角度から見ている感じじゃなくて、別の部屋に引っ越しただけ。
考えて、間を空けずに、旋律をまったく同じテンポのまま続けて、下の音だけを継ぎ目なく差し替えることにしました。そうしたら初めて、「あ、さっきと同じ旋律なのに、なんか違う場所に着地した」という感覚が出てきました。変えたのは足元だけなのに、上に乗っているものの意味が変わる。今日のA Little Perspectiveの話とすごく近い気がします。壁(旋律)は動かしていないのに、見る角度(下の音)だけで、繋がって見える道が変わる。
これで考えている時間から角度で変わる音まで、20シーン。次はどのシーンの音がいいか、コメントで教えてください。
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