WEEKLY-RELEASES · 2026-09-14

今週の新作 — 2026-09-07週のパズル系リリース

Steamから5本(うちパズル3本、隣接2本)

今週の概観

先週(9月7日〜9月13日)にSteamでリリースされたパズル系の新作から5本を選んだ。純粋な思考パズルが3本、隣接ジャンルが2本という内訳だ。

今週いちばん評判が際立っていたのは、無料のAce Attorney系推理アドベンチャー『HoloTrials: Case Covered』。195件のレビュー中98%が好評で、今回の5本の中では突出した滑り出しだった。

一方、プログラミングパズル『Code: Terraform』(早期アクセス)も170件中86%が好評と、こちらもしっかりした数字が付いている。残る3本はまだレビューが少なく、これから評判が固まっていく段階だ。

今週のピックアップ

Locktale

開発: Mina Pêcheux / リリース: 2026-09-07 / 価格: $7.99(約¥1,200) / プレイ時間目安: 3〜5時間(50以上のレベル構成から推定) / Steam: 好評(27件・81%)

個人開発者Mina Pêcheuxが手がけた、暗号解読を主軸にした物語つきパズルだ。50以上のレベルそれぞれで異なる暗号方式が登場し、古典的な換字式から現代的な符号化まで段階的に難しくなっていくらしい。ヒントは3段階用意されているうえ、過去に解いた暗号を見返して手がかりにする場面もあるという。恋と正体をめぐる静かな物語が土台にあり、Steamのレビューは27件中81%が好評と、発売直後にしてはまとまった数がついている。がっつり歯応えのある推理より、言葉遊びとして暗号を楽しみたい人向けの一本に見える。暗号文の手がかりとなる単語や記号を並べ替えて解読を進めている画面Locktale(Steam公式スクリーンショットより)

Nothing Strange Here

開発: Dandelion Developers / リリース: 2026-09-07 / 価格: $12.99(約¥1,950) / プレイ時間目安: 4〜6時間程度と見られる / Steam: 好評(16件・81%)

架空の町ラーセネスト・ギャップを舞台に、駆け出しの調査報道記者として写真を撮り記事を書いていくアドベンチャーだ。厳密な論理パズルというより、町の様子を観察して手がかりを拾い、書いた記事の内容次第で町の反応や展開が変わっていく仕組みらしい。ステッカー集めや手帳の飾り付けといったコージー要素も同居している。「隣接ジャンル」寄りの一本だが、観察して手がかりをつなぐという点はPuzzlebyrinth読者にも刺さりそうだ。レビューは16件で81%が好評。記者である主人公が町の一角にカメラを構え、取材のために写真を撮ろうとしている場面Nothing Strange Here(Steam公式スクリーンショットより)

Code: Terraform

開発: AppsMafia / リリース: 2026-09-09(早期アクセス) / 価格: $14.99(約¥2,250) / プレイ時間目安: 数十時間規模(自動化ゲームのため明確なクリアはない) / Steam: 非常に好評(170件・86%)

異星の惑星でPythonに似た文法のコードを書き、太陽光トラッカーやローバー、ドローンといった装置を自動で動かしていく早期アクセスタイトルだ。クリックで直接操作するのではなく、書いたスクリプトが並行して動き続けるという設計は、TIS-100のようなZachtronics系プログラミングパズルの系譜に連なる。テラフォーミングという目標があるぶん、パズルというより自動化シミュレーションの色が強いが、コードを書いて機構を組む楽しさの根は同じだ。レビューは170件中86%が好評で「非常に好評」評価。コードエディタと惑星の地形画面を並べ、ローバーやドローンの自動制御スクリプトを書いている場面Code: Terraform(Steam公式スクリーンショットより)

HoloTrials: Case Covered

開発: VTAC Games / 発行: holo Indie / リリース: 2026-09-09 / 価格: 無料 / プレイ時間目安: 1〜2時間程度(単一事件の構成) / Steam: 非常に好評(195件・98%)

高校の器物損壊事件を調べる探偵アメリア・ワトソンを操作する無料タイトル。横視点で現場を歩き回り、一人称視点に切り替えて手がかりを検分し、聞き込みを重ねてから法廷での反対尋問に臨む構成は、まさに「逆転裁判のような推理系」の作りだ。証言の矛盾を集めた証拠で突き崩す、というお馴染みの流れを踏襲している。無料ながらレビュー195件中98%が好評という「非常に好評」評価で、今週の中でも評判は際立って良い。国内の推理パズル読者にも、まず触れやすい1本になりそうだ。法廷での反対尋問画面、証言の矛盾を指摘しようとしている場面HoloTrials: Case Covered(Steam公式スクリーンショットより)

Hazard Pay

開発: Smitner Studio / 発行: Numskull Games / リリース: 2026-09-10 / 価格: $16.99(約¥2,550) / プレイ時間目安: 3〜5時間程度と見られる / Steam: 評価はまだこれから(レビュー2件)

危険な施設を舞台にしたブロック押し系パズルで、罠を避けながら通路を切り開き、施設を「片付ける」のが目的らしい。歩数の効率をグローバルリーダーボードで競う設計が入っており、解けて終わりではなく最適解を詰める楽しみ方も用意されているようだ。レビューはまだ2件と少なく、評価が固まるのはこれからだが、Steamのキュレーター7件がすでに取り上げているほか、先週号の本欄でも「来週注目」として名前を挙げていた一本で、リリースそのものは確認できた。評判はまだこれから固まる段階だが、倉庫番系が好きな人はチェックしておきたい。施設内の通路でブロックを押し、罠を避けながら道を切り開いている場面Hazard Pay(Steam公式スクリーンショットより)

Hikiの今週の一押し

今週の一押しは無料の『HoloTrials: Case Covered』。お金をかけずに試せて、レビュー評価も今週で一番良い。逆転裁判のような法廷対決を知らない人の入り口としても向いていそうだ。

来週以降に注目

来週以降では、二重世界パズルプラットフォーマー『Screenbound』の動向を追いたい。海外メディアでは9月10日リリースと報じられていたが、実際にはSteamストアページ上でまだ「発売日未定」のままで、今回の対象週には入れられなかった。デモは配信中なので、正式なリリース日が決まり次第あらためて紹介したい。

おわりに

今週は無料で高評価の推理アドベンチャーと、早期アクセスながら評判の良いプログラミングパズルが目を引いた。手を動かして解くタイプが好きなら『Locktale』や『Hazard Pay』、じっくり読んで推理したいなら『HoloTrials: Case Covered』が入りやすいはずだ。気になった一本から、今週末に触れてみてほしい。

参考リンク

本記事で参照したストアページ・メディア:

Steam: Locktale

Steam: Nothing Strange Here

Steam: Code: Terraform

Steam: HoloTrials: Case Covered

Steam: Hazard Pay

Steam: Screenbound(発売日未定・来週以降に注目)

GameGrin: 22 Hidden Gems Launching on Steam This Week (7th-13th of September 2026)

DLCompare: This Week's Video Game Releases - September 2026 (Week 37)

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