2026-07-23 · history
スリザーリンク(1989) — 二人用の紙ゲームから生まれた、輪を閉じる論理
1989年6月、平成が始まってまだ半年足らずの『パズル通信ニコリ』26号に載った新しい問題形式。二人用の対局ゲーム「スリザー」を一人用のペンシルパズルへ書き換えたスリザーリンクは、「線を引ける場所」より「引けない場所」を確定させる逆説的な解き味と、後年のNP完全性の証明、そして2020年代のSteamにまで続く38年近い生存の系譜を持つ。鍜治真起が「数独の息子」と呼んだこの輪の論理を、時代の文脈から裏取りする。