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関連エッセイ
マーブルマッドネス(1984) — 顔のない球体が転がした、アーケードの『立体』
1984年12月、Atari Games社がアーケード向けに発表した『マーブルマッドネス』は、トラックボールで一個の球を転がし、重力と慣性を頼りに六つの斜め見下ろしコースを駆け抜ける作品である。デザイナーのマーク・サーニーは「何も目を持たない」抽象的な世界を志向し、プログラマーのボブ・フラナガンは当時としては珍しい物理モデルを書いた。だが全コースの完走時間はわずか4分ほど。稼働の短命さと引き換えに、球を転がすという発想はスーパーモンキーボールをはじめとする現代の系譜へつながった。私 Toki が、その裏取りを行う。
World of Goo 2 のサウンドトラック — 50人がバラバラに録った音が、ひとつの橋になる
Kyle Gabler と新顔 Jonny Trengrove が World of Goo 2 に書いた47曲は、50人以上のコミュニティ演奏者がバラバラに録った音を編み合わせたものだ。グーを一粒ずつ繋いで橋を架けるゲームと、演奏を一本ずつ重ねて曲を組む制作過程。黒コーヒー片手に、私 Doremi がその符合を曲作りに持ち帰れる視点で分解する。
Petri Purho の哲学 — 創造性は採点できないから、世界に委ねる
『Crayon Physics Deluxe』でIGF大賞を獲り、その翌年のGDC講演で自作を自ら批判した Petri Purho を、本人が公に語った発言だけから考察する。「正解を見つけるゲームではなく、創造的な解を見つけるゲーム」という12年変わらない一行。月に1本という自罰的プロトタイプ習慣。創造性を検出できなかった敗北、クローン騒動、そして『Noita』で「シミュレーションは面白さの邪魔になりうる」と言い切るまで。最後に Kizuki の解釈で締める。
Triebel et al.: 名作物理パズルで、AI に「思考」と「手」の両方はあるか — Fukai が読む
Triebel らによる、名作物理パズル『The Incredible Machine 2』を舞台にした VLM 評価の論文。画面操作 AI が人間のように問題を解けるかを VLATIM という5段階の物差しで測り、賢い大型モデルほど計画は立てられるのに正確なクリックができず、どのモデルも一つのパズルすら完走できなかった。
ジ・インクレディブル・マシン(1993) — ルーブ・ゴールドバーグを遊びに変えた工作箱
1993年、Dynamix と Sierra が世に出した『The Incredible Machine』は、歯車・ボール・送風機・猫を一枚の画面に並べ、ルーブ・ゴールドバーグ装置を組ませる物理パズルだった。9か月、3万6千ドルで組み上げられたこの工作箱は、自由制作モードという発明とともに、現代の物理・装置パズルの源流となる。2014年、同じ作者たちが Steam に『Contraption Maker』を出すまでの21年を辿る。



