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実績100%は誰のための完走か——完璧主義と遊びの哲学
深夜、Hollow Knight のセーブデータを開くと、画面の隅に「93%」と出ていた。物語はもう終わっている。それでも、この数字だけが消えない。あと数個を取りに戻る自分は、まだ遊んでいるのか、それとも片づけているのか。遊びの正体・かけらは、正反対の答えを出しそうな二人を差し向かいに座らせる。遊びとは不必要な障害を自分から引き受けることだと書いたバーナード・スーツと、活動には二種類あると書いたアリストテレス。そして、このゲームの満点が100%ですらないことに気づく。
ソロゲーのチートは誰を裏切るのか——約束と自己欺瞞の哲学
深夜、XCOM 2 で命中率95%の一撃を外し、分隊が全滅した。誰も見ていない部屋で、私はセーブをロードし直した。被害者はいない。なのに、その夜の勝利だけ手触りが薄い。ひとりで遊ぶゲームでズルをするとき、破られた約束があるとして、その相手は誰なのか。遊びの正体・かけらは、正反対の答えを出しそうな二人を差し向かいに座らせる。嘘の最大の相手は自分自身だと書いたカントと、ズルは裏切りですらなく「退場」だと言いそうなバーナード・スーツ。二人はやがて、裏切られたのは「その遠回りをわざわざ選んだ、少し前の自分」だという一点で合流する。

