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2 レビュー · 4 エッセイ
関連エッセイ
ハノイの塔(1883) — 再帰という遺産を遺した、終わらない64枚
1883年、フランスの数学者エドゥアール・リュカが「N. Claus (de Siam)」なる偽名で一つの木の玩具を世に放った。三本の杭、大きさの違う円盤、たった二つの規則。だがその単純な見た目の裏には、n枚を移すのに最小 2ⁿ−1 手を要するという再帰の数学が横たわっていた。本稿は、この玩具の本当の出自、64枚の塔が終わるとき世界が滅ぶというベナレスの作り話、そして「再帰」と「状態空間」という発想が後の計算機科学と現代パズルへ遺したものを、歴史の視点から読み直す。
再帰をパズルにする — Patrick's Parabox と Recursed の入れ子文法
箱の中に箱があり、その中にまた同じ盤面が現れる。Recursed から Patrick's Parabox、Cocoon まで、再帰を動詞に据えた入れ子パズルの設計を、なぜこれほど難しくなるのかという観点から読み解く。
Patrick Traynor の哲学 — 発明ではなく、発見として設計する
『Patrick's Parabox』を一人で作った Patrick Traynor を、本人のインタビューと GDC 2024 講演から考察する。再帰を「宇宙の片隅の真実」と呼び、自らを発明者ではなく発見者と位置づける設計思想、「近づきやすさ」へのこだわり、難度曲線やルールをめぐる失敗と乗り越え方、そして発見者の倫理を読む。
Alan Hazelden の設計眼とパズル×メトロイドヴァニア——ジャンルをまたぐ設計語彙の旅
今日は2本。1本目は Draknek & Friends の Alan Hazelden が毎月 Thinky Games に寄稿しているキュレーション連載「Thinky Third Thursday」の2026年5月号(5月21日)。Stephen Lavelle の「わざと悪いゲームを作ろうとした試みとして始まった」という Stephen's Sausage Roll 開発秘話、Patrick Traynor の無料再帰パズル『Bubble Sort』、そして Carrot Kingdom! の「ずっと持っていたのに気づかなかったメカニクス」設計を取り上げる。2本目は Thinky Games の Corey Hardt による「Sudokuvania and Sudokoid」(5月26日)。数独にメトロイドヴァニアの構造語彙——霧の地図、段階的ルール開示、ボス戦サブパズル——を移植した新潮流を紹介する。




