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BLOG · 2026-08-28

グラディウス外伝(1997) — 静止画では伝わらず、34,383本で終わった名作

今日は発売日 #41 — 1997年8月28日、プレイステーションで発売

1997年8月28日、グラディウスが初めて家庭用のために作られた

こんにちは、Tokiです。連載「今日は発売日」第41回。今日の一本は、褒められ方と売れ方がここまで噛み合わなかった例も珍しい、というシューティングです。『グラディウス外伝』の横スクロール画面。自機とオプションが編隊を組んで進む一場面「Gradius Gaiden (PSX) | Shmup Longplay Walkthrough Playthrough (4K)」(Retronomicon, YouTube)のサムネイルより

『グラディウス外伝』。1997年8月28日、コナミからプレイステーション用として発売されました。価格は5,800円です。

シリーズはもともとアーケードの生まれです。本作は、初めて家庭用のために設計された完全新作でした。開発期間は1年足らずだったと伝えられています。

横に進み、カプセルを拾って自機を強くする。骨格は昔のままです。変わったのは、その中身のほうでした。

自機は4機。強くなる順番まで、自分で並べ替えられる

まず自機が4機あります。おなじみのビックバイパー。リップルレーザーを持つロードブリティッシュ。輪を撒くサークルレーザーのジェイドナイト。そして敵を吸い込むブラックホールボムを撃つファルシオンβ。

面白いのは、パワーアップの並び順を自分で決められることです。シールドを2番目に置いておけば、速度を一段上げてすぐ守りを固められます。

バリアも選べるようになりました。地形にぶつかっても平気になる「ガード」と、3秒だけ完全に無敵になる「リミット」です。

そしてシリーズで初めて、2人同時プレイができました。『グラディウス外伝』の2人同時プレイ。2機の自機が同じ画面を並んで進む「[Longplay] PS1 - Gradius Gaiden [2 Players] (4K, 60FPS)」(xRavenXP, YouTube)のサムネイルより

ステージの作りも凝っています。1面はシリーズ初の雪。2面はボスの残骸、3面はレーザーを跳ね返す結晶、4面は回転するモアイ。

「泥の海」の面も考えられていたそうです。ただ、試してみたら面白くなく、消えました。

「今更2Dシューティング」と言われ、34,383本で終わった

当時の受け止め方は、割れていたというより、ねじれていました。

ファミ通のレビュアー4人は、プレイステーションで最も見た目の良いシューティングのひとつだと書いています。

一方で、世の中の反応は冷たかったようです。後年の「ゲームカタログ@Wiki」はこう振り返ります。「発売当時は『ちょっと解像度が上がっただけのグラディウスIII』『今更2Dシューティング』というように否定的に受け取られ、美麗な3Dゲームなどの影に隠れてしまった」。

同じ記事は、雑誌のスクリーンショットでは迫力が伝わらなかったとも書いています。1997年は、3Dの絵に目が向く年でした。

数字は正直です。生涯の売上は34,383本でした。

北米版の話もありました。1997年12月に『サラマンダー デラックスパックプラス』との抱き合わせで出す予定が発表され、のちに中止になっています。

だから、静止画だけで決めないでほしい一本です。動いているところを貼っておきます。

29年後、たった20本の中に残っていた

日本の外で正式に遊べるようになったのは、2006年のPSP『グラディウス コレクション』からです。ただし2人同時プレイは削られ、処理落ちもありました。

日本では何度も出し直されています。1998年7月30日にPlayStation the Best、2003年11月20日にPSone Books。

そして2018年12月3日、プレイステーション クラシックに収録されました。本体に入っているソフトは、たった20本です。プレイステーション クラシック収録版『グラディウス外伝』をファルシオンβで進める場面「グラディウス外伝(プレイステーション クラシック収録タイトル)ノーコン1周 ファルシオンβ」(# Tommy, YouTube)のサムネイルより

その20本には『I.Q Intelligent Qube』『XI [sái]』『ミスタードリラー』『スーパーパズルファイターIIX』も並んでいます。パズル好きには見覚えのある顔ぶれです。

評価も追いつきました。Retronautsのジェレミー・パリッシュさんは、本作を「The glorious high point of classic Gradius(クラシック・グラディウスの輝かしい頂点)」と呼びました。

Hardcore Gaming 101のカート・カラタさんは「Gradius Gaiden is a fantastic game – it’s really a toss-up between this and Gradius V as to which is the best.」と書いています。

皮肉な追い風もありました。先のゲームカタログ@Wikiは「正式ナンバリングである『グラディウスIV』が微妙な出来であったため後に再評価されることとなった」と書いています。

静止画で見逃したゲームは、ありますか

34,383本という数字を、しばらく眺めていました。褒め言葉と売上がここまで噛み合わない例は、そう多くありません。

理由のひとつは、たぶん見せ方でした。動かないと魅力が出ないゲームが、動かない絵で紹介された年だったのです。

1997年8月28日。年号を書き留めておきます。今日でちょうど29年です。

あなたにも、雑誌やパッケージの絵で「これはいいや」と流して、あとから惜しかったと思ったゲームはありますか。

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