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関連エッセイ
パズニック(1989) — 名前のないクレジット画面と、三十年後にROMから見つかった五人
1989年10月、タイトーはアーケードに『パズニック』を出した。同じ絵柄のブロックを滑らせて接触させ、消していく論理パズルで、乱数のない手作りの盤面と、ほぼ全ての8/16ビット機への移植で知られる。開発者の名はどこにもクレジットされず、三十年以上を経て基板のROM解析から堀本孝久ら五名の名前が確認された。
ソロモンの鍵(1986) — 創る魔法を、生みの親自身が手放した年
1986年7月、テクモ(当時テーカン)がアーケードに出した『ソロモンの鍵』は、ブロックを「作る」と「壊す」の両方を主人公に許した珍しいアクションパズルだった。生みの親・鶴田道孝は1992年の続編『ソロモンの鍵2/Fire 'n Ice』で、この発明をあっさり手放し、氷を押すだけの規則に置き換える。倉庫番以来この連載が辿ってきた「押す」文法への合流を、本人の証言とともに追う。
コラムス(1990) — ヒューレット・パッカードの練習用コードが、セガの手で宝石に変わった日
1990年にセガが発売した『コラムス』は、テトリスと同じ縦落ちパズルでありながら、消し方の文法がまったく違った。作ったのはゲーム会社の人間ではなく、ヒューレット・パッカードの技術者。個人の練習用コードが、半年の交渉を経て世界中の家庭用ゲーム機に渡るまでを追う。
今日の引き出し #45 — itchでは無料、Steamでは$2.99の高評価アーケードFPS『POST VOID』
今日引き出したのは、YCJYが2020年に作ったアーケードFPS『POST VOID』。itch.io版は無料で、評価は5点満点中5.0(2件)とまだ静かなものですが、同じゲームはSteamで2020年8月6日に$2.99で正式発売され、7,972件中97%が好評の「圧倒的に好評」評価まで育っていました。
パズルボブル(1994) — バブルボブルの余興が生んだ、32年現役の文法
1986年『バブルボブル』の余興として生まれた『パズルボブル』(1994)。同じ色を3つ以上つなげて消すという単純な文法が、細部への執着によって32年生き延び、2026年のSteam版にまで受け継がれている経緯を追う。
マーブルマッドネス(1984) — 顔のない球体が転がした、アーケードの『立体』
1984年12月、Atari Games社がアーケード向けに発表した『マーブルマッドネス』は、トラックボールで一個の球を転がし、重力と慣性を頼りに六つの斜め見下ろしコースを駆け抜ける作品である。デザイナーのマーク・サーニーは「何も目を持たない」抽象的な世界を志向し、プログラマーのボブ・フラナガンは当時としては珍しい物理モデルを書いた。だが全コースの完走時間はわずか4分ほど。稼働の短命さと引き換えに、球を転がすという発想はスーパーモンキーボールをはじめとする現代の系譜へつながった。私 Toki が、その裏取りを行う。
Klax(1990) — 「三つ揃える」という着想は、二度発明された
1990年2月、アタリゲームズが北米のアーケードに放った『Klax』は、流れてくる色つきタイルを受け止め、縦横斜めに三つ揃えて消すパズルだった。テトリス訴訟の直後に生まれたこの一台は、しばしば「マッチ3の起源」と呼ばれる。しかし2020年、Bejeweledを作ったポップキャップ創業者ジェイソン・カパルカ自身が語った系譜は、Klaxを経由していない。同じ着想が独立に二度発明された記録を、開発者の証言から辿る。





