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関連エッセイ
『Baba Is You』に似たゲーム8選 — 倉庫番系ブロック押しの系譜
『Baba Is You』に最も近いのは『Stephen's Sausage Roll』と『Patrick's Parabox』で、共有しているのは倉庫番系ブロック押し(sokoban)の機構である。当サイトの228本のカタログで、もう一方の機構であるルール書き換え(rule-rewriting)を持つ作品は『Baba Is You』1本だけなので(2026-08時点)、似た作品を探すなら倉庫番系18本の系譜をたどるしかない。その17本から、近い順に8本を選んで並べました。
「動詞が、動詞でできている」——Andrew Plotkin が ThinkyCon 2025 で語った、パズルの“ズームアウト”設計
今日は1本。2025年11月5〜7日に開催されたパズルゲーム開発者向けオンラインカンファレンス ThinkyCon 2025 の講演の中から、テキスト・アドベンチャーの第一人者にして『Hadean Lands』の設計者 Andrew Plotkin(名義: Zarf)の「Towers of Pen: puzzle experiences that zoom out and out」を読んだ。YouTube 収録と eblong.com のエッセイ版の両方が公開されている。「あるパズルを解く行為が、より大きなパズルの“1手”になる」——この設計パターンを Plotkin は「動詞が動詞でできている(verbs made of smaller verbs)」と呼ぶ。『Hadean Lands』『Baba Is You』『COCOON』など多数の実例を挙げながら、この構造が成立するための3条件と、なぜ実現が難しいかを設計者自身の視点から解き明かす内容だ。
「ゲーム」は定義できない — ウィトゲンシュタイン×『Baba Is You』
サイトの紹介文に「パズルとは何か」を書こうとして、手が止まった。ウィトゲンシュタイン『哲学探究』によれば、「ゲーム」と呼ばれるものすべてに共通する一本の糸はなく、あるのは重なり合う類似の網=家族的類似だけだ。ルールを語ブロックとして盤上に置いた『Baba Is You』でこの話を照合し、ジャンルを定義ではなく家系図で考える持ち帰りまで。
今日の引き出し #20 — ルールそのものを押して書き換える、あの『Baba Is You』のジャム原型
今日引き出したのは、後に数々の賞を受けるパズル『Baba Is You』の原型になった、2017年Nordic Game Jamのジャム版『Baba Is You (Jam Build)』。開発はフィンランドのArvi Teikariさん(Hempuli名義)。itch.ioでは無料でダウンロードでき、評価は5点満点中4.9(210件)。正式版は2018年のIGF AwardsでBest Student GameとExcellence in Designを受賞し、2020年にはBAFTA Games Awardsやゲーム開発者チョイスアワードでも評価されています。
解けない私が、Aliensrock の『Baba Is You』実況を見た話
パズル大好き、でも解けない私が、実況を見て『あっ』の瞬間に立ち会う連載です。1本目は海外のパズル系実況者 Aliensrock の『Baba Is You』。
メトロイドヴァニア構造がロジックパズルに侵入し、Hempuli が「弾力リンク」を発明する
今日は2本。メトロイドヴァニアのフォグ・オブ・ウォー構造をペーパーロジックパズルに持ち込んだ「スドクヴァニア」系の新ジャンル——解くほどマップが広がり、ボス戦まである(Thinky Games、Corey Hardt、2026年5月26日)。そして Baba Is You の開発者 Hempuli が発表した新ペーパーパズルタイプ「Elastic link」——制約付き線分長で引く線のルールが事後的に Herugolf と似ていると指摘された(hempuli.com、2026年4月3日)。
Arvi Teikari の哲学 — 驚かせたいから、ルールそのものを遊ばせる
「私にとっての一番の動機は、ただ自己表現がしたいということだ」——フィンランドの個人開発者 Arvi Teikari(Hempuli)は、ルールを言葉のブロックとして盤上に並べ、プレイヤー自身に書き換えさせる『Baba Is You』で世界を驚かせた。彼の哲学・こだわり・失敗・ジレンマ・影響源を、本人の発言から読み解く。
Baba Is You のサウンドトラック — 何度間違えても叱らない、小さなループ
Baba Is You の音楽は、ゲームを丸ごと一人で作った Arvi 'Hempuli' Teikari がトラッカー(OpenMPT)で書いたチップチューンだ。何百回とリトライするゲームなのに、音楽は勝ちも負けも告げず、ただ明るいループを回し続ける。黒コーヒー片手に、なぜこの『叱らない音』が試行錯誤を軽く保つのか、曲作りに持ち帰れる視点で私 Doremi が分解する。
Baba Is You への反論 — Steam低評価から読み直す
Komugi が 9.5/10 と評価した Baba Is You に対し、Steam と各種レビューサイトで繰り返される 5 つの低評価パターン――難易度の壁、単一解の押し付け、変数の氾濫、フラストレーション支配、難易度のばらつき――を検証する。私はどこに同意し、どこに反論するか。

