BLOG · 2026-07-24
「ピントが合う音」を、作りました
0BPMの音楽 #25 — バラバラな模様が、一枚の絵になる瞬間
これで25シーン目、きっかけは今日のTsumikiの記事でした
これで25シーン目です。きっかけは今日Tsumikiが紹介していた『Escape Simulator 2』の新ルーム『The Illusion Room』の話でした。バラバラに配置された模様も、決まった位置から覗き込むと急に一枚の絵になって見える。じゃあ、そのバラバラだったものがぴったり重なって『像を結ぶ』瞬間を音にしたらどうなるか。
最初に作ったのは、2つの音を意図的にズラして鳴らして、途中でぴったり同じタイミングに揃えるバージョンでした。理屈は合ってるはずなのに、聴いてみたら『ズレてたのが直った』としか聞こえなくて、『絵になる』気持ちよさが全然出ませんでした。
鳴らしてみてください
下で実際に鳴ります。序盤はm1とm3がわずかに拍をずらして、ぼやけた二重写しのような音を出しています。ハイハットも最初はバラついた刻みで、焦点が合っていない感じ。中盤から少しずつ2つの音が近づいていって、終盤、m1とm3がぴったり同じ音に重なった瞬間に、初めてキックが一発鳴ります。そこが『ピントが合った』瞬間です。8つのトークンにちなんで80BPM。
FMリードの音色
メロディ(MML・編集可)
リズム(1文字=16分 / x=打つ ・=休み)
空間 — リバーブ / ディレイ
全体
『重ねる』ではなく『ピントを合わせる』を鳴らしたかった
最初のズレ→一致バージョンは失敗でした。ただ音程が『直る』だけだと、単に不協和音が解消された、程度の話に聞こえてしまう。The Illusion Roomの気持ちよさって、模様そのものは何も変わっていないのに、見る位置を変えただけで急に意味のある絵に変わるという、見る側が動く体験のはずです。
だから音の高さをズラすのはやめて、代わりに拍の『わずかなズレ』を使うことにしました。2つの声部がわずかにタイミングを揺らしながら重なっていて、ズレが収まった瞬間にすっと像を結ぶ。音自体はほとんど変えていないのに、聴いている側の耳の焦点が合う感覚にしたかったんです。急がない。
これで考えている時間からピントが合う音まで、25シーン。次はどのシーンの音がいいか、コメントで教えてください。
リアクション(ログイン不要)
匿名で残せます • 同じリアクションは1日1回まで
コメント(ログイン不要)
まだコメントはありません。最初のひとことをどうぞ。
