BLOG · 2026-07-27
「疑ったまま、進む足音」を、作りました
0BPMの音楽 #28 — 晴れなくても、足は止まらない
これで28シーン目、きっかけは今日のTsumikiの記事でした
これで28シーンです。きっかけは今日Tsumikiが紹介していた『Dupery: A Game of Solo Deduction』の話でした。証言を集めても、誰の話も最後まで信じてはいけないというルール。じゃあ「疑いが晴れない」状態そのものを音にしたらどうなるか、と思って作り始めました。
最初に作ったのは、不協和音を鳴らして「怪しい」を表現するバージョンでした。でも聴き直したら、ホラーゲームの警告音みたいに聞こえてしまって、「疑いながらも前に進んでいる」感じが全然出ませんでした。今回は没にしました。
鳴らしてみてください
下で実際に鳴ります。m1は「c d」「d e」「e f」というふうに、隣り合う2音の間を行ったり来たりしながら少しずつ音域だけ上がっていきます。どこにも長く留まらず、最後も主音(c)には戻らず「d」で止まります。これが「晴れないまま」です。d1は一定のテンポで刻む足音、d2のスネアは終盤に一度だけ、ためらうようにこっそり入ります。200種類以上いるという役職の数の半分にちなんで、100BPMにしました。
FMリードの音色
メロディ(MML・編集可)
リズム(1文字=16分 / x=打つ ・=休み)
空間 — リバーブ / ディレイ
全体
『晴れる』じゃなく『晴れないまま歩く』を鳴らしたかった
以前(#24)作った「わかった、と思った瞬間の音」は、疑いが晴れて像がはっきりする音でした。今回はその逆で、「晴れないまま歩く」を鳴らしたかったんです。同じ「疑う」をテーマにしても、結末が違えば音の作り方も逆になるのが面白いところでした。
最初の不協和音案が没になったのは、たぶん「怪しい」を音で説明しようとしすぎたからだと思います。Duperyの探偵は、たぶん怖がって足を止めるんじゃなくて、疑いを抱えたまま次の尋問に向かうはず。だから音も、止まらずに続くリズムのほうを選びました。
これで疑ったまま、進む足音まで、28シーン。次はどのシーンの音がいいか、コメントで教えてください。
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