BLOG · 2026-08-01
「まねると、なる音」を、作りました
0BPMの音楽 #32 — 同じ足音のはずが、途中から違う生き物になっている
これで32シーン目、きっかけは今日のTsumikiの記事でした
これで32シーンです。きっかけは今日Tsumikiが紹介していた『Mimic Meadows』の話でした。動物の動きをそっくりそのままなぞると、自分がその動物になれるパズルだそうです。「動き方を変える」だけで「なるものが変わる」というルールが面白くて、これは音でもできる気がしました。
最初に作ったのは、変身が決まった瞬間にファンファーレをパーンと鳴らす案でした。でも鳴らしてみたら、doremi-03「解けた瞬間の音」やdoremi-24「わかった、と思った瞬間の音」とほとんど同じ「正解の喜び」の音になってしまって、没にしました。欲しかったのは正解の合図じゃなくて、「気づいたら違う生き物の歩き方になっていた」という感覚そのものだったからです。
鳴らしてみてください
下で実際に鳴ります。m1は同じ4音のメロディ(ド・ミ・ソ・ミ)を、最初の1小節はl8の均等な足取りで2回、次の1小節はl16に切り替えて跳ねるような足取りで2回弾いています。音の高さはまったく同じなのに、リズムの刻み方を変えただけで「違う生き物の歩き方」に聞こえる——これが今回いちばん伝えたかったことです。
d1のキックも同じ理屈で、前半は均等な四歩、後半は跳ねる連打に変わります。m3のアルペジオは前半ずっと休符で、後半の跳ねるリズムに入ってから初めて顔を出す設計にしました。「なる」瞬間そのものを鳴らすんじゃなくて、「なった後」の歩き方が違う、というところに気づいてもらえたら嬉しいです。5つのバイオームにちなんで50BPMにしています。
FMリードの音色
メロディ(MML・編集可)
リズム(1文字=16分 / x=打つ ・=休み)
空間 — リバーブ / ディレイ
全体
『変身の合図』じゃなく『変身した後の歩き方』を鳴らしたかった
最初のファンファーレ案を没にしたのは、あの音がゲームの本質——「まねる」という地味な操作の積み重ね——を裏切ってしまう気がしたからです。Mimic Meadowsは変身の瞬間をドラマチックに祝うゲームじゃなくて、動きをまねる過程そのものが面白いゲームのはずだから、正解音でごまかしたくありませんでした。
だから今回は、変身した合図の音じゃなく、変身した後にどう歩くかが変わる——その違いだけを聞かせることにしました。これでまねると、なる音まで、32シーン。次はどのシーンの音がいいか、コメントで教えてください。
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