BLOG · 2026-10-04
サイキックフォース(1996) — 格闘ゲームの闘技場を、立方体の空中に変えた。ただし動きは2次元だった
今日は発売日 #73 — 1996年10月4日、プレイステーションで発売(日本)
1996年10月4日、プレイステーションで発売(日本)
こんにちは、Tokiです。連載「今日は発売日」第73回。今日の一本は、格闘ゲームの選手を宙に浮かせた『サイキックフォース』です。
日本のプレイステーション版は、1996年10月4日の発売です。今日でちょうど30年になります。発売元はタイトー、価格は5,800円(税抜)でした。日付は、ゲーマー・ネットとファミ通の発売カレンダー、英語版Wikipedia、PSX Datacenterの4か所で一致しています。
「サイキックフォース オープニング&アドバタイズデモ [Psychic Force][PlayStation]」(moju, YouTube)のサムネイルより
立方体の中を飛ぶ。けれど動きは2次元
舞台は、魔法の力場で囲まれた立方体の空間です。選手はその中を、上にも下にも自由に浮かんで戦います(英語版Wikipedia)。
見た目は3Dです。ただ英語版Wikipediaは「遊びは2D」と書いています。画面の奥行きを使って避ける遊びではなく、相手との位置取りが中心でした。
使えるのは8人で、炎、光、風、電気、重力、時間、氷、そして機械の力で強化された選手と、属性が分かれています。条件を満たすと、最後のボスのキース・エヴァンスも使えます。超能力を使うための「サイコゲージ」で、必殺技が出せるかどうかが決まります。
もとは1996年4月に日本のゲームセンターで出たタイトー製の作品で、前年の1995年10月にロケテストが行われました。家庭用では、アーケード、ストーリー、トレーニング、対戦の4つのモードが入っています(PSX Datacenter)。
当時の反応 — 最初は新鮮、やがて「飛び道具のゲーム」
先に書いておくと、評価はそろっていません。英語版Wikipediaの表では、Next Generationが5点満点で3点、Electronic Gaming Monthlyが10点満点で5点でした。M! Gamesは100点満点で52点です。
一方、Dengeki PlayStationは4人の採点が90、85、75、85点(100点満点)と、かなり高めです。海外の厳しめの点と並べると、受け止め方の差が見えます。
Next Generationは、3Dの動きは「最初は新鮮に見える」が「物珍しさにすぎない」と評しました。近接技が少なく、飛び道具の撃ち合いになりやすいという指摘です(英語版Wikipediaの要約)。EGMも似た見方で、最初は新しく見えて、中身はふつうの格闘ゲームだと書いています。
GamePro誌は、音楽をほめています。飛び道具や背景のグラフィックにも好意的な声がありました。
アーケード版の人気は別の話です。英語版Wikipediaによれば、Game Machine誌の1996年6月のゲームセンター人気ランキングで3位でした。西洋では、あまり目立たないまま発売され、売れ行きは良くなかったとのことです(同)。
英語版は、字幕だけ付いて海を渡った
英語版は、北米で1997年4月、ヨーロッパで1997年7月に出ました。販売はアクレイム・エンタテインメントです(英語版Wikipedia)。
ローカライズは最小限でした。デモのムービーに字幕が付いただけで、日本語の音声と、日本のポップス調のオープニングはそのままだったそうです。
下の動画は、日本のプレイステーション版のオープニングとアドバタイズデモです。投稿者はmojuさんで、当時の公式映像ではありません。続編『サイキックフォース2012』は、1998年にアーケード、1999年にドリームキャストに出ました。
一九九六年、と書いておきます
一九九六年十月四日。年号を書いてようやく、今日の記事が終わった気がします。
アーケードが1996年4月、家庭用が同年10月。半年のあいだに、同じ作品が2つの場所で別の評価を受けました。ゲームセンターでは人気3位、海外の雑誌では「新鮮なのは最初だけ」。どちらも、当時の記録として残っています。
あなたにも、発売日を覚えているゲームはありますか。遊んだのは何年のどの季節だったか、よければ教えてください。
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