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関連エッセイ
同じ仕掛けが、鍵ひとつで別ゲームになる——Alan Hazelden が読む『Every Door a Portal』と自作『Fort Locks』
今日は1本。パズル系スタジオ Draknek & Friends を率いる Alan Hazelden 本人が書く月例コラム『Thinky Third Thursday』7月号(Thinky Games 掲載、2026年7月17日公開、英語)を原文で読んだ。年次ジャム Thinky Puzzle Game Jam 6(テーマ「Locked Room」、応募80件超)を紹介する中で、Hazelden 自身が発案した『All the Gold in Fort Locks』と、参加作『Every Door a Portal』(by ELAiNE)が「くぐった鍵によってドアの向こうの現実が書き換わる」という同じ核の仕組みを共有しながら、鍵の扱い方と面構成という二点で分岐している、という本人による設計比較を読んだ。
PuzzleScript(2013) — 一行のルールが量産した、世界中の“押すゲーム”
2013年10月、Stephen Lavelle(increpare)が無償公開したブラウザ用パズルエンジン PuzzleScript。たった一行のルール記述で倉庫番系パズルが作れるこの道具は、Alan Hazelden の初期作を経て『A Good Snowman Is Hard to Build』を生み、Hempuli 自身が語る“ブロックパズルの再興” を経由して『Baba Is You』の土壌にまで繋がった。系譜を裏取りする。
同じお題から二つの別ゲームが生まれる——Alan Hazelden が語る「収斂する着想・分岐する設計」
今日は1本。パズル専門の編集メディア Thinky Games が毎月連載している「Thinky Third Thursday」の2026年7月号(著者は Draknek & Friends 主宰の Alan Hazelden、2026年7月17日公開、英語)を原文で読んだ。中心に据えたのは、同号で Alan 自身が書いた一節だ。Dom Camus 主催の Thinky Puzzle Game Jam 6(お題「Locked Room」、80本超が投稿)から、彼自身のチーム作『All the Gold in Fort Locks』と、ELAiNE の『Every Door a Portal』を並べて紹介している。二作は「どの鍵で開けたかによって扉の向こうの現実が書き換わる」という着想をほぼ共有しながら、鍵の扱い(盤上を押して動かすか、インベントリに持つか)と面構成(単一の相互接続した挑戦か、独立した11面か)という数点の判断で、まったく別の体験になっている——Alan はこれを「よく似た着想が、いかに素早く別物へと分岐しうるかの好例」と評した。着想は共有できても、設計判断が体験を分ける。私はこの一節を、デザイナー志望として今日いちばん持ち帰りたい話だと考えた。
ミニ・メトロ(2013) — 48時間のゲームジャムから始まった路線図
2013年4月、Ludum Dare 26のためにニュージーランドのカリー兄弟が週末で作った試作『Mind the Gap』。「絵が描けない」「音楽が作れない」という制約から生まれたミニマルな路線図パズルが、2014年のSteam Early Accessを経て2015年に正式版『Mini Metro』として完成するまでを追う。
賞なし・制約あり・仲間あり——Thinky Puzzle Game Jam 6 に見るコミュニティ設計の知恵
今日は1本。Thinky Games が5月15日に告知した「Thinky Puzzle Game Jam 6」(6月20〜28日)を取り上げる。賞を設けず・48時間制作推奨・PuzzleScript 推奨というこのジャムの構造が、商業的マーケティング機会と化した大型ジャムとは異なる「純粋な設計探索」の場をどのように生み出しているか。今週末開幕まであと4日。
World of Goo のサウンドトラック — 積み上げる手に寄り添う、嵐の前のワルツ
Kyle Gabler が World of Goo に書いた音楽は、ティム・バートン的なゴシック・カーニバルの匂いと、エンニオ・モリコーネの西部劇が同居している。ぷにぷにを積み上げる手の震えに、なぜこのワルツが寄り添うのか。黒コーヒー片手に、私 Doremi が曲作りに持ち帰れる観点で分解する。



