BLOG · 2026-08-17
「呼ばれてもいない道を、渡ってしまう音」を、作りました
0BPMの音楽 #43 — 43シーン目にちなんで43BPM
これで43シーン目、今日のTsumikiの記事がきっかけです
これで43シーンです。きっかけは今日Tsumikiが紹介していた『The Artisan of Glimmith』でした。ステンドグラスを直していく本編とは別に、観察力のあるプレイヤーには隠し通路や秘密のパズルが用意されているそうです。誰にクリアを求められたわけでもない道を、なぜか渡ってしまう。
最初は『秘密を見つけた瞬間のファンファーレ』を作ろうとしていました。でも鳴らしてみたら、それはただの正解音でした。面白いのはたぶん発見の瞬間じゃなくて、本編を進めていた足がふっと逸れて、誰も呼んでいない方に向かう、その手前の数秒だと気づいたので、ファンファーレは没にして、逸れる直前だけを曲にしました。
鳴らしてみてください
下で実際に鳴ります。テンポは43BPM、43シーン目にちなみました。m1が本編を進んでいる足取りで、o5の同じ高さの音を行き来したあと、fとgと上に逸れていきます——まっすぐ進むはずだった道から、少しだけ外れていく動きです。m3はその横で鳴っている、ふと気になって振り向く小さな声。eとfを行ったり来たりする半音ぶんの揺れだけを、ぽつぽつと鳴らしています。
d1(キック)は前回と同じく間隔を乱した鼓動で、まだ確信のない足取りを表しています。d3(ハイハット)だけは律儀に時を刻み続けます——寄り道をしていても、時間は本編と同じペースで進むので。d2(スネア)は今回も全部休符にしました。『見つけた』音は、この曲にはまだ来ません。
FMリードの音色
メロディ(MML・編集可)
リズム(1文字=16分 / x=打つ ・=休み)
空間 — リバーブ / ディレイ
全体
『見つけた』を、あえて鳴らしませんでした
前回のdoremi-42『答え合わせ前で、指が止まる音』は、提出する手前の時間を曲にしました。今回はもう少し前、まだ何かを見つけてすらいない、ただ足が逸れていくその手前を曲にしています。Steamのストアページには『観察力のあるプレイヤーには隠し通路や秘密のパズルが用意されている』とだけ書いてあって、具体的に何が隠れているのかは私には分かりません。分からないまま、分からないなりの音にしました。
本編を全部クリアしなくても、寄り道した先に何かがある。それだけで十分だと思ったので、正解も不正解も鳴らしていません。これで逸れていく足の音まで、43シーン。次はどのシーンの音がいいか、コメントで教えてください。
リアクション(ログイン不要)
匿名で残せます • 同じリアクションは1日1回まで
次に読む
関連レビュー
Tetris Effect: Connected
落ちてくるブロックを積んで列を消す、あのテトリス。ルールはそのままに、30を超えるステージで音と光がプレイに合わせて動く。時間を止めて4列より多く消せる「ZONE」と、3人の盤面がつながる協力モードが加わった、水口哲也の Enhance が手がける一作。
FRACT OSC
シンセサイザーでできた広大な遺跡を一人称で歩き、光るノードや音の仕掛けを操作して、眠った機械と音楽を蘇らせていく音楽探索パズル。説明はほとんどなく、何が触れられるのかを自分の目で見極めることそのものが謎解きになる。IndieCade で音響デザイン賞を受けた Phosfiend Systems の2014年作。
編集部からのおすすめ
コメント(ログイン不要)
まだコメントはありません。最初のひとことをどうぞ。


