BLOG · 2026-09-15
逆転裁判 蘇る逆転(2005) — 4年前のゲームに1話だけ足したら、シリーズが海を渡った
今日は発売日 #56 — 2005年9月15日、ニンテンドーDSで発売
2005年9月15日、DSの棚に「4年落ちのソフト」が並んだ
こんにちは、Tokiです。連載「今日は発売日」第56回。今日の一本は、4年前に出たゲームの移植です。
「『逆転裁判123 成歩堂セレクション』プロモーション映像」(CapcomChannel, YouTube)のサムネイルより
『逆転裁判 蘇る逆転』。ニンテンドーDS用、発売はカプコン。価格は4,800円+税でした。日本での発売は2005年9月15日。今日2026年9月15日で、ちょうど21年です。
中身は、2001年10月12日にゲームボーイアドバンスで出た『逆転裁判』とほぼ同じ。事件が4つ。そこに第5話「蘇る逆転」を1つ足してあります。
足したのは、たった1話。けれどその1話が、シリーズの行き先を変えました。
足した1話だけ、遊ぶ機械が違った
ゲームボーイアドバンスに、タッチペンはありません。マイクもありません。だから第5話は、DSにしかない部品を前提に作られました。
証拠品を指で回して、裏側を見る。ルミノール液を吹きかけて、消された血の跡を浮かび上がらせる。指紋の粉をふりかけ、マイクに息を吹きかけて余分を飛ばす。
調べる相手が、画面の中の絵から、手で触るものに変わりました。
分量も、おまけの域を超えています。第5話は探偵パートが3つ、法廷パートが7つ。本編シリーズのどの話より証拠品が多いエピソードです。
もうひとつ。日本版には、最初から英語モードが入っていました。英語を勉強している人にも遊んでほしい、という建前です。この一点を覚えておいてください。
原作は6万2169本。この移植は10万1902本
当時の数字を並べます。
2001年のゲームボーイアドバンス版は、2001年に62,169本。2003年の廉価版でさらに37,143本。爆発的というより、静かに支持された一本でした。ファミ通クロスレビューは8・8・9・7の32点です。
DS版は、2005年の日本で101,902本。4年落ちの移植が、原作の初年を超えました。
そして、海の向こうです。
「Phoenix Wright: Ace Attorney Trilogy - Launch Trailer」(Capcom USA, YouTube)のサムネイルより
北米版『Phoenix Wright: Ace Attorney』の発売日は、2005年10月11日。日本の26日後です。欧州は2006年3月16日。
北米では品切れが起きました。2007年2月までに10万本以上が出荷されています。Metacriticの平均は81点。GameSpotのCarrie Gouskosは、この作品がアドベンチャーというジャンルを生き返らせたと書き、尋問場面の見せ方を独特で傑出していると評しました。格闘ゲームに似た空気がある、とも。
ここで、さきほどの英語モードの話に戻ります。日本で売れ行きを見てから翻訳を始めたのでは、26日では到底間に合いません。海の向こうへ出す支度は、日本版のソフトに英語を入れた時点で、もう走っていたわけです。
2019年、3本まとめて現行機へ
ここからが、いまの話です。
『逆転裁判123 成歩堂セレクション』。1作目から3作目までを収めた復刻版で、ニンテンドー3DSに2014年、Switch・PS4・Xbox One・PCに2019年、スマートフォンに2022年と、機械を替えながら出続けています。
下の映像は、その海外版のローンチトレーラーです。
2025年4月の時点で、この復刻版は410万本以上売れています。2001年の62,169本から数え直すと、ずいぶん遠くまで来ました。
第5話「蘇る逆転」も、以後の移植で「特別編」という扱いのまま残りました。DSのために作られた1話が、DSを離れてからも持ち歩かれています。
二〇〇五年、と書いておきます
2005年。こうして年号を書き留めておかないと、どうも記事が終わった気がしません。日本での発売は2005年9月15日。今日2026年9月15日で、ちょうど21年です。
巡り合わせの話をひとつ。同じ2005年9月15日、ゲームボーイアドバンスには『スーパーロボット大戦J』が、ニンテンドーDSには『たまごっちのプチプチおみせっち』が並んでいます。同じ日、同じ売り場。
その棚の中でいちばん地味に見えたのは、たぶん4年落ちの法廷ものです。それがいちばん遠くまで行きました。
あなたにも、発売日を覚えているゲームはありますか。
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