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26 レビュー · 6 エッセイ
関連エッセイ
Gone Home への反論 — Steam低評価から読み直す
Komugi が 8/10 と評価した Gone Home に対し、Steam の低評価レビューから抽出した5つの主張を検証する。「ゲームですらない」「2時間で20ドル」「物語が陳腐」——4,198件の不評は何を見ていたのか。
Andrew Shouldice の哲学 — 答えより、分からないままの時間を設計する
『TUNIC』の Andrew Shouldice を、本人が公に語った発言だけから考察する。GDC 2023 で示した秘密の三段階(無知・知識・理解)のうち、彼が価値を置くのは中間の「あると知っているが分からない」段階だという発言。説明を謎に変換すれば「明かされたときの喜びはいっそう甘くなる」という方針。No Fail Mode でラスボスを倒してしまったレビュアーの事故と、それに対する例外規定。難度で人を選別しないという判断が、温情ではなく自作の定義の問題だったこと。最後に Kizuki の解釈で締める。
2026年上半期ベストパズル10選 — Mayoiが選ぶ、点数を疑って残った10本
昨日Komugiが発表した上半期ベストを、私は疑うところから始める。96%という点数、IGFという賞、1,000件というレビュー数——それらは品質の証明ではなく多数決の記録だ。賛否両論63%の作品を1位に置く理由を含め、点数を疑って残った10本を並べる。
歩くことと推理すること — Gone Home から Return of the Obra Dinn への境界線
Gone Home や Firewatch が磨いた「歩いて読む」体験と、Return of the Obra Dinn や The Case of the Golden Idol の「能動的に推理する」体験。両者を分ける境界線はどこにあるのか。walking simulator と推理パズルの設計上の断層を、Her Story や Outer Wilds を挟みながら設計者視点で読み解く。
物語のあるパズル、ないパズル — Lorelei と Stephen's Sausage Roll の対比
Stephen's Sausage Roll の純粋な手筋と、Lorelei and the Laser Eyes の物語と一体化した解法。物語のあるパズルとないパズルがそれぞれ何を売っているのかを、Obra Dinn、Golden Idol、COCOON、Machinarium を並べて設計者視点で対比する。
観察を遊びにする — Witness, Obra Dinn, Lorelei の共通文法
The Witness, Return of the Obra Dinn, Lorelei and the Laser Eyes。三作とも『観察すること』をプレイ動作にしている。その共通文法を分析する。
関連レビュー
Gone Home
1995年6月の雨の夜、一年の外国滞在から帰った姉が、無人の家の扉と引き出しをすべて開け、家族が残した手紙・カセット・雑誌から一年分の出来事を読み取っていく一人称の探索ゲーム。戦闘もパズルも失敗もなく、動詞は開ける・持ち上げる・読むだけ。BioShock の開発陣が立ち上げた Fullbright の第一作。
explorationobservationmysteryThe Room 4: Old Sins
屋根裏で見つけた古いドールハウスを覗き込み、部屋ごとの仕掛けを開けては、別の部屋で欠けている部品を埋めていく一人称の仕掛け箱パズル。Fireproof Games の The Room シリーズ第4作を、PC 向けに作り直した一本。
puzzleobservationmysteryThimbleweed Park
1987年の田舎町で起きた殺人を、FBI 捜査官から幽霊、毒舌のピエロまで5人の視点を切り替えながら追うポイント&クリックアドベンチャー。画面下に9つの動詞を並べた SCUMM 流のインターフェースを、Maniac Mansion と Monkey Island の作者たちが現代機向けに組み直した一作。
puzzlepoint-and-clickadventureThe Room Two
机や部屋に据えられた奇妙な機械仕掛けの箱を、覗き込み、回し、特殊なレンズで隠れた印をあぶり出しながら一段ずつ開けていく一人称の脱出パズル。前作の一つの箱から、互いに絡み合う複数の仕掛けへと広がった、英 Fireproof Games の The Room シリーズ二作目。
puzzlemysteryobservation7 Days to End with You
記憶を失って見知らぬ部屋で目覚め、目の前の赤髪の女性が話す“未知の言語”の意味を、単語帳に自分の解釈を書き込みながら推理していく言語読解ノベル。7日間を繰り返し観測し、単語が一つ解けるたびに物語の像が変わる、Lizardry の一作。
puzzleword-gamevisual-novelRusty Lake Paradise
母の死後、十の災いに覆われた孤島〈パラダイス〉へ帰郷した長男ヤコブとなり、一家の記憶と奇怪な儀式をたどって災厄を鎮める、手描きのポイント&クリック怪奇パズル。Cube Escape シリーズの Rusty Lake が放つ、超現実と黒い寓話の一作。
puzzlepoint-and-clickmysteryEscape Academy
実在の脱出ゲームを手がける設計者が作った、一人でも二人でも遊べる一人称の脱出部屋パズル。爆弾の解除からサーバのハッキングまで、部屋ごとに趣向を変えた仕掛けを観察し、散らばった手がかりを組み合わせて鍵を開ける。学園を舞台に教員たちの物語が挟まる、Coin Crew Games による脱出部屋ジャンルの入門編。
puzzleescape-roommysteryTangle Tower
画家一族の館で起きた殺人事件を、探偵とその相棒になって解く一人称の推理アドベンチャー。手描きアニメとフルボイスの容疑者を尋問し、集めた手がかりを照合し、館に隠されたパズルを解いて犯人に迫る。『Detective Grimoire』の系譜を継ぐ SFB Games の2019年作。
puzzlemysteryadventureQuern - Undying Thoughts
孤島に飛ばされ退路を断たれた探索者となり、歯車・結晶・錬金術の装置を組み合わせて約50の扉を開け、島の秘密を解く一人称パズルアドベンチャー。解いた仕掛けが後の仕掛けに再利用され、島全体を一つの機構として考えさせる設計が核。4人組スタジオ Zadbox が『Myst』『Riven』の系譜に挑んだ2016年の一作。
puzzleadventuremysteryThe Shapeshifting Detective
殺人事件を追う探偵が、会って話した相手の姿に変身し、探偵には明かされない秘密を聞き出す実写(FMV)ミステリー。犯人は起動ごとにランダムで変わり、1600本超の実写映像が選択に応じて分岐する。The Infectious Madness of Doctor Dekker を手がけた D'Avekki Studios の一作。
mysteryfmvadventureThe Operator
FDI のオペレーターとして、机上のコンピュータだけで事件を追う一人称の捜査アドベンチャー。映像解析・データベース・ChemScan・ターミナルを操って証拠をつなぎ、"通信席の相棒"として陰謀を暴く。Bureau 81 が2024年に放ったデスクトップ・スリラー。
mysteryinvestigationnarrativeChinatown Detective Agency
近未来のシンガポールで探偵事務所を営み、ゲームの外のブラウザで現実の情報を調べながら国際的な事件を追うサイバーノワールの点と点。手がかりの最後の一歩を本物の Web 検索に委ねる、General Interactive Co. の一作。
deductionobservationmysteryThe Room Three
孤島の屋敷で、クラフツマンが遺した箱と機構をレンズ越しに覗き、隠れた仕掛けを一つずつ解いて出口を探す一人称の脱出パズル。触って回すという少ない動詞と、覗き込むほど盤面が入れ子に増える『観察解像度』の道具で、The Room シリーズが箱から屋敷へと広がった三作目。
escape-roommysteryobservationThe Forgotten City
古代ローマの地下都市に迷い込み、「一人が罪を犯せば全員が死ぬ」という黄金律に縛られた一日を、時間ループを使って何度もやり直す一人称の謎解きアドベンチャー。住人への聞き込みと道徳的な選択だけで、街の崩壊の原因を暴いていく。Modern Storyteller の一作。
mysteryadventureinvestigationMurder by Numbers
1996年のロサンゼルスを舞台に、女優オーナーと廃棄ロボットSCOUTがピクロス(お絵かきロジック)を解いて手がかりを集め、証人に突きつけて殺人事件を追う2Dのビジュアルノベル×パズル。『逆転裁判』の作曲家 Masakazu Sugimori と『はーとふる彼氏』の Hato Moa が参加した、The Irregular Corporation 発行の一作。
puzzlelogicmysteryLucifer Within Us
証言のタイムラインを前後に擦り、食い違いを突いて殺人事件を解く等尺視点の探偵ゲーム。デーモン憑きの神権都市を舞台に、動機・手段・機会を演繹で組み立てる Kitfox Games の一作。
mysteryobservationnarrative-puzzleThe Sexy Brutale
仮面舞踏会の招待客が、館の使用人たちに一人ずつ殺されていく12時間を、時計が真夜中を指すたびに繰り返す。血染めの仮面をかぶった傍観者として物陰から会話を盗み聞き、時計を進めたり戻したりして各殺人の段取りを読み解き、犠牲者が死ぬ前に手を打つ。Cavalier Game Studios と Tequila Works によるアイソメトリックのミステリーパズル。
puzzlemysteryadventureOverboard!
1935年の豪華客船を舞台に、夫を海へ突き落とした主人公ヴェロニカとなり、船が入港するまでの数時間で証拠を隠し、他の乗客に罪をなすりつける裏返しの探偵ゲーム。嘘・買収・色仕掛け、さらなる殺人まで、数えられるほど少ない動詞から幾通りもの完全犯罪を組み立てる、80 Days や Heaven's Vault の inkle 製インタラクティブ・フィクション。
mysterydetectivetime-loopParadise Killer
エイリアンの神を崇める人工の島『パラダイス』で評議会が皆殺しにされ、流刑帰りの捜査官ラブ・ダイズが証拠を集めて『誰が犯人か』を自分で決め、裁判で立証する一人称オープンワールド探偵アドベンチャー。ヴェイパーウェイヴの島を歩き、唯一の正解が用意されていない事件に、自分だけの真実で決着をつける。
mysterydetectiveadventureShadows of Doubt
手続き生成される1980年代SFノワールの都市で、私立探偵として殺人を追う一人称の探偵シム。指紋・防犯カメラ・レシート・通話履歴を証拠盤の上で線でつなぎ、街の群衆から犯人を名指す。全住人が名前と職と生活を持って動き続ける、ColePowered Games の一作。
mysteryimmersive-simfirst-personThe Room
机の上の奇妙な金属の箱を、覗き込み、回し、隙間を探って一段ずつ開けていく一人称のパズル。特殊なレンズを覗くと肉眼では見えない印が浮かび、箱の中からさらに小さな箱が現れる。英 Fireproof Games がタッチの手触りのために作り上げた、観察と接触のパズルボックス。
puzzlemysteryTelling Lies
口にされた単語で秘密録画の映像を検索し、四人の人生と一つの嘘を断片から組み立てる実写(FMV)ミステリ。『Her Story』の Sam Barlow が手がけ、たった一つの「検索する」という動詞で物語を解体・再構成させる一作。
narrative-puzzleobservationmysteryTwelve Minutes
刑事の押し入りで死に、玄関を開けた瞬間へ引き戻される——同じ12分を繰り返しながら、訪れる出来事の知識だけを頼りに輪を断つ方法を探す、一室を見下ろすリアルタイム・スリラー。少ない動詞と一室の減算から緊張を組み上げる、Luis Antonio の一作。
mysterynarrativetime-loopStrange Horticulture
カウンターに届く植物を、図鑑の記述と集めた手がかりに照らして一つずつ正体を特定し、その効果で来客と物語に応じていく2Dのオカルト推理パズル。英国 Bad Viking が手がけ、霧深い町アンダーミアの怪異を、ネコと一冊の図鑑とともに解きほぐす。
puzzlemysteryIMMORTALITY
消えた女優マリッサ・マルセルが遺した、公開されなかった3本の映画のフィルム。映像の中の顔やモノをクリックして別の場面へ『マッチカット』で飛び移り、断片をつなぎ合わせて彼女の失踪を追う実写(FMV)アドベンチャー。『Her Story』のサム・バーロウが、検索という動詞をテキストから視覚へと作り替えた一作。
fmvmysteryobservationHeaven's Vault
宇宙の川を船で渡り、忘れられた遺跡から拾った遺物に刻まれた古代文字を、文脈から一語ずつ推測して読み解く考古学アドベンチャー。選択を記憶する分岐物語と、未知の言語を組み上げていく解読が核。80 Days の inkle が制作・発売した一作。
puzzlenarrativemystery





























