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13 レビュー · 2 エッセイ
関連エッセイ
Etherborn のサウンドトラック — 重力が向きを変えても、音は転ばない
曲面を歩くと自分の重力の向きだけが切り替わる——Etherborn の謎は静かで、急かされない。声を持たない透明な存在となり、光のオーブを集めながらエッシャー的な抽象建築を上り下りする。その無機質な幾何のなかで唯一、体温を持って鳴るのが Gabriel Garrido García の音楽だ。バルセロナで生録りされた弦楽四重奏、クラリネット、ファゴット、ソプラノ。ちょうど今日で発売から7年になるこの佳作の音を、黒コーヒー片手に私 Doremi が分解する。
This is the Only Level(2009)— 一画面をループさせた、Flash時代の意地悪ないたずら
2009年8月8日、ジョン・クーニー(jmtb02)がArmor Gamesで公開した『This is the Only Level』は、同じ一画面を30段階にわたって規則だけ書き換えながら反復させるメタパズルプラットフォーマーである。Flash終焉という技術的絶滅を経て、2023年に作者自身の手で『The Elephant Collection』としてSteamへ移された、稀有な保存の物語を読み解く。
関連レビュー
Mosa Lina
ステージ上のフルーツを集めて出口へ戻る2Dの物理演算パズルプラットフォーマー。プレイヤーができるのは移動とジャンプだけで、面ごとにランダムに配られる3つの道具をどう転用するかがすべて。Stuffed Wombat が「イマーシブシムを意地悪に解釈した」と称する一作。
puzzlepuzzle-platformersandboxCreaks
薄暗い邸宅を一部屋ずつ降りながら、機械仕掛けの怪物にライトを当てて家具に変え、その家具を足場にして道を切り開く手描きの2Dパズル・プラットフォーマー。台詞も戦闘もインベントリもなく、光という一枚の規則だけで解く、Machinarium の Amanita Design による一作。
puzzlepuzzle-platformeradventureMagnetic: Cage Closed
死刑囚となった主人公が、引き寄せと反発の二極を持つ磁力銃で箱を操り、罠だらけの実験施設を脱出する一人称パズル。各章末の選択が9つの結末へ分岐する、スウェーデン Guru Games の一作。
puzzlefirst-personpuzzle-platformerVessel
液体を撃ち出し吸い込むバックパック式の水鉄砲ひとつで、水・溶岩・光る protoplasm を操り、そこから生まれる液体生物〈フルロ〉を使って機械仕掛けの世界を直す2Dの物理パズル・プラットフォーマー。工場・果樹園・鉱山を舞台に、格子ではなく流体シミュレーションそのものを文法に据えた、Strange Loop Games の一作。
puzzlepuzzle-platformerphysicsHue
ボタン一つで世界の背景色を8色に切り替え、背景と同じ色の物体だけを消して進む2Dパズルプラットフォーマー。壁も箱もレーザーも「色」で操作し、灰色の世界に色を取り戻しながら行方不明の母を探す、Fiddlesticks Games の一作。
puzzlepuzzle-platformerplatformerSemblance
地面や壁を体当たりで凹ませ、盛り上げて足場そのものを作り替え、棘やレーザーをかいくぐって世界樹に essence を返す2Dパズルプラットフォーマー。「硬さ」の無い柔らかな世界を〈変形〉という一つの動詞で解く、南アフリカ Nyamakop のデビュー作。
puzzlepuzzle-platformerplatformerMind Over Magnet
モニターを頭に載せたロボット・ユニと磁石の仲間を連れ、圧力プレートや磁場を使って工場の一画面パズルを一段ずつ登っていく2Dパズルプラットフォーマー。磁石を置く・投げる・極を反転させる少ない動詞で、50を超える単画面の仕掛けを解く。YouTube『Game Maker's Toolkit』の Mark Brown が制作・発売した一作。
puzzlepuzzle-platformerlogicNaissanceE
白と黒だけで描かれた巨大な人工構造の底へと、無名の視点となって降りていく一人称探索ゲーム。走り、跳び、光と影を動かす——数えるほどの動作だけで、ピラネージの版画や漫画『BLAME!』を思わせる非人間的スケールの世界を旅する。2014年に発売され、現在は Limasse Five が無料で配信している。
explorationpuzzle-platformerfirst-personEtherborn
曲面を歩くと自分の重力の向きだけが切り替わる三人称パズル。声を持たない透明な存在を操り、光のオーブを集めて道を生やしながら、エッシャー的な抽象建築を上り下りして声の主を目指す。『歩く』という一つの動詞で重力と幾何を遊びにする、Altered Matter の小さな佳作。
puzzlepuzzle-platformerThe Bridge
ステージそのものを左右に回して重力の向きを変え、エッシャー風の不可能建築を抜けて出口の鍵を取る2Dパズル。手描きの白黒リトグラフ世界で、「世界を回す」たった一つの動詞から、渦・転がる球体・反転といった仕掛けが広がる。Ty Taylor と Mario Castañeda による2013年作。
puzzlepuzzle-platformerphysicsQuantum Conundrum
行方不明の発明家の叔父を探して、次元を切り替える装置〈IDS〉を手に奇天烈な屋敷を進む一人称視点の物理パズル。重い物を綿のように軽くする「フラフィ」、引力を反転させる「反重力」、時間を遅らせる「スロー」など四つの次元を場面ごとに切り替え、箱と物理法則を操って部屋を抜ける。Portal のリード設計者 Kim Swift が手がけたとされる、Square Enix 発行の一作。
puzzlepuzzle-platformerfirst-personThe Swapper
クローンを最大四体まで生み出し、意識を別の身体へ飛ばす銃を手に、廃棄された宇宙ステーション「テセウス」を降りていく2Dのパズル・プラットフォーマー。赤と青の光が複製と転送を阻む硬い文法の中で、粘土細工の孤独な世界が「自己とは何か」を静かに問う、Facepalm Games の一作。
puzzlepuzzle-platformersci-fiFEZ
2Dの世界を90度ずつ回転させ、平面の見え方を切り替えながら足場をつなぐ探索型プラットフォーマー。立方体の欠片を集め、崩れゆく世界を巡る。Polytron Corporation による『回転』というアイデアの代表作。
puzzle-platformerexplorationobservation














