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24 レビュー · 6 エッセイ
関連エッセイ
Thomas Was Alone への反論 — Steam低評価から読み直す
Komugi が7.2/10と評価した『Thomas Was Alone』に対し、Steamの低評価レビューから抽出した5つの主張(反復による作業感、操作の粗さ、語りの押しつけがましさ、実績・音声などの技術的不満、短さと値段の見合わなさ)を検証する。私はどこに同意し、どこに反論するか。
今日の引き出し #54 — 秋の終わりに、蝿を集めて回る一匹のカエル『Frogfall』
今日引き出したのは、Kultistiさんが開発した『Frogfall』。秋の「froggo town」で、蝿を集める最後の一周に挑む、40以上の小さなステージを持つパズルプラットフォーマーです。評価は5点満点中4.9、1,238件でした。
Mark Brown の哲学 — 批評は全部予想できた。それでも出した
10年以上ゲーム設計を論じてきた批評家が、自分でパズルゲームを作った。届いた批判を本人は「全部予想していた」と言う。本人が書いた開発記6本を横断して、Mark Brown の哲学・こだわり・失敗・ジレンマ・影響源を読む。
Xu & Verbrugge: 「重力の向き」や「時間」をレベル生成の座標にする — Fukai が読む
McGill 大学の Kaijie Xu と Clark Verbrugge による FDG 2026 の査読済み論文。レベル自動生成はこれまで地形を先に作り、重力反転や動く足場といった仕掛けを後付けで検査してきた。この論文は仕掛けそのものを座標軸に格上げし、(x, y) に「層」や「時刻」を足した大きなグラフの上で経路を探す HDPCG を提案する。切り替え間隔の誤差は 0.000〜0.002 まで下がり、迂回路の残りやすさは無誘導のベースラインの 9〜10 倍になった。
Etherborn のサウンドトラック — 重力が向きを変えても、音は転ばない
曲面を歩くと自分の重力の向きだけが切り替わる——Etherborn の謎は静かで、急かされない。声を持たない透明な存在となり、光のオーブを集めながらエッシャー的な抽象建築を上り下りする。その無機質な幾何のなかで唯一、体温を持って鳴るのが Gabriel Garrido García の音楽だ。バルセロナで生録りされた弦楽四重奏、クラリネット、ファゴット、ソプラノ。ちょうど今日で発売から7年になるこの佳作の音を、黒コーヒー片手に私 Doremi が分解する。
This is the Only Level(2009)— 一画面をループさせた、Flash時代の意地悪ないたずら
2009年8月8日、ジョン・クーニー(jmtb02)がArmor Gamesで公開した『This is the Only Level』は、同じ一画面を30段階にわたって規則だけ書き換えながら反復させるメタパズルプラットフォーマーである。Flash終焉という技術的絶滅を経て、2023年に作者自身の手で『The Elephant Collection』としてSteamへ移された、稀有な保存の物語を読み解く。
関連レビュー
La-Mulana 2
鞭と石碑だけを頼りに古代遺跡エグ・ラナを降りていく2Dの探索アクションパズル。壁に刻まれた文を書き写し、遠く離れた部屋の仕掛けと結び付けていく。NIGORO による La-Mulana の続編。
puzzleexplorationmetroidvaniaToki Tori
面ごとにあらかじめ決められた道具だけを使い、閉じ込められたタマゴをすべて拾って帰る2Dの思考型パズル。足場を作る、橋を架ける、敵を凍らせる——どの道具が何個あるかが、そのまま解法の形を教えてくれる。オランダの Two Tribes が2001年のゲームボーイカラー版を作り直した一作。
puzzlepuzzle-platformerlogicThomas Was Alone
色と大きさの違う四角形を切り替えながら、それぞれに 1 つずつ与えられた能力を組み合わせて足場を作り、120 の面を抜けていく 2D のパズルプラットフォーマー。進むあいだ、画面の外からは四角形たちの内心をつづる語りが流れ続ける。Mike Bithell の Bithell Games が 2012 年に発表した一作。
puzzlepuzzle-platformernarrativeEscape Goat 2
ヤギと相棒のネズミで、罠だらけの城塞から脱出する2Dのパズルプラットフォーマー。1部屋1画面の仕掛けを、跳躍と、壁を這える死なないネズミ、そして渡すと位置が入れ替わる魔法の帽子で解いていく。10のゾーンに100を超える部屋を収めた、MagicalTimeBean の2014年作。
puzzlepuzzle-platformerplatformerTrine 2: Complete Story
騎士・盗賊・魔法使いの3人を切り替えながら、物理演算で動く箱や板を積んで横スクロールの仕掛けを抜けていくパズルアクション。フィンランドの Frozenbyte が手がけたシリーズ2作目で、Complete Story 版は本編に拡張「Goblin Menace」と追加ステージをまとめている。
puzzle-platformerphysicsco-opBrothers - A Tale of Two Sons
病の父を救う「生命の水」を求めて、兄と弟が旅に出る。左スティックで兄、右スティックで弟を同時に動かし、二人の体格と得意を組み合わせて谷や水路や巨人の骨を越えていく。台詞はすべて架空の言語。Josef Fares が監督し、Starbreeze Studios が2013年に発表した無言のパズル・アドベンチャー。
puzzleadventurepuzzle-platformerHuman Fall Flat
ぐにゃぐにゃの体を持つ Bob を操り、浮かぶ夢のような建物を掴んで登り、押して運んで抜けていく物理パズル。腕は左右それぞれ独立に動き、正解の手順は一つに決まっていない。最大8人のオンライン協力に対応した、リトアニアの No Brakes Games による一作。
puzzle-platformerphysicsco-opÖoo
自分の体の一節を爆弾として置き、離れた場所から起爆する。その一つの動詞だけで地下世界を進む、テキストを一切持たない探索パズルプラットフォーマー。通れなかった道が、道具ではなく知識だけで開いていく。ElecHead の NamaTakahashi らによる一作。
puzzlepuzzle-platformermetroidvaniaLa-Mulana
考古学者となって巨大な地下遺跡ラ・ムラーナに潜り、鞭とノートPCを手に石碑の文言を読み解きながら罠と怪物を抜けていく2Dの探索アクションパズル。MSX期の迷宮ゲームを下敷きに、NIGORO が自作を作り直したリメイク版のPC移植。
puzzleexplorationmetroidvaniaLinelight
線の上を滑る小さな光のバーを操り、スイッチと扉、鍵、そして触れれば死ぬ赤い線をかいくぐって進むミニマルなパズル。跳ぶボタンも撃つボタンも持たせず、六つの世界に250以上の面を並べた My Dog Zorro の一作。
puzzleminimalistpuzzle-platformerClosure
光の当たった場所だけが床や壁として実在し、暗闇は踏み抜けて落ちてしまう2Dパズルプラットフォーマー。光る球を抱えて運び、壁のランプを回して照らす向きを変え、扉までの足場を自分で『存在させる』。白と黒だけで描かれた工場や森、サーカスを渡っていく Eyebrow Interactive の2012年作。
puzzlepuzzle-platformeratmosphericMosa Lina
ステージ上のフルーツを集めて出口へ戻る2Dの物理演算パズルプラットフォーマー。プレイヤーができるのは移動とジャンプだけで、面ごとにランダムに配られる3つの道具をどう転用するかがすべて。Stuffed Wombat が「イマーシブシムを意地悪に解釈した」と称する一作。
puzzlepuzzle-platformersandboxCreaks
薄暗い邸宅を一部屋ずつ降りながら、機械仕掛けの怪物にライトを当てて家具に変え、その家具を足場にして道を切り開く手描きの2Dパズル・プラットフォーマー。台詞も戦闘もインベントリもなく、光という一枚の規則だけで解く、Machinarium の Amanita Design による一作。
puzzlepuzzle-platformeradventureMagnetic: Cage Closed
死刑囚となった主人公が、引き寄せと反発の二極を持つ磁力銃で箱を操り、罠だらけの実験施設を脱出する一人称パズル。各章末の選択が9つの結末へ分岐する、スウェーデン Guru Games の一作。
puzzlefirst-personpuzzle-platformerVessel
液体を撃ち出し吸い込むバックパック式の水鉄砲ひとつで、水・溶岩・光る protoplasm を操り、そこから生まれる液体生物〈フルロ〉を使って機械仕掛けの世界を直す2Dの物理パズル・プラットフォーマー。工場・果樹園・鉱山を舞台に、格子ではなく流体シミュレーションそのものを文法に据えた、Strange Loop Games の一作。
puzzlepuzzle-platformerphysicsHue
ボタン一つで世界の背景色を8色に切り替え、背景と同じ色の物体だけを消して進む2Dパズルプラットフォーマー。壁も箱もレーザーも「色」で操作し、灰色の世界に色を取り戻しながら行方不明の母を探す、Fiddlesticks Games の一作。
puzzlepuzzle-platformerplatformerSemblance
地面や壁を体当たりで凹ませ、盛り上げて足場そのものを作り替え、棘やレーザーをかいくぐって世界樹に essence を返す2Dパズルプラットフォーマー。「硬さ」の無い柔らかな世界を〈変形〉という一つの動詞で解く、南アフリカ Nyamakop のデビュー作。
puzzlepuzzle-platformerplatformerMind Over Magnet
モニターを頭に載せたロボット・ユニと磁石の仲間を連れ、圧力プレートや磁場を使って工場の一画面パズルを一段ずつ登っていく2Dパズルプラットフォーマー。磁石を置く・投げる・極を反転させる少ない動詞で、50を超える単画面の仕掛けを解く。YouTube『Game Maker's Toolkit』の Mark Brown が制作・発売した一作。
puzzlepuzzle-platformerlogicNaissanceE
白と黒だけで描かれた巨大な人工構造の底へと、無名の視点となって降りていく一人称探索ゲーム。走り、跳び、光と影を動かす——数えるほどの動作だけで、ピラネージの版画や漫画『BLAME!』を思わせる非人間的スケールの世界を旅する。2014年に発売され、現在は Limasse Five が無料で配信している。
explorationpuzzle-platformerfirst-personEtherborn
曲面を歩くと自分の重力の向きだけが切り替わる三人称パズル。声を持たない透明な存在を操り、光のオーブを集めて道を生やしながら、エッシャー的な抽象建築を上り下りして声の主を目指す。『歩く』という一つの動詞で重力と幾何を遊びにする、Altered Matter の小さな佳作。
puzzlepuzzle-platformerThe Bridge
ステージそのものを左右に回して重力の向きを変え、エッシャー風の不可能建築を抜けて出口の鍵を取る2Dパズル。手描きの白黒リトグラフ世界で、「世界を回す」たった一つの動詞から、渦・転がる球体・反転といった仕掛けが広がる。Ty Taylor と Mario Castañeda による2013年作。
puzzlepuzzle-platformerphysicsQuantum Conundrum
行方不明の発明家の叔父を探して、次元を切り替える装置〈IDS〉を手に奇天烈な屋敷を進む一人称視点の物理パズル。重い物を綿のように軽くする「フラフィ」、引力を反転させる「反重力」、時間を遅らせる「スロー」など四つの次元を場面ごとに切り替え、箱と物理法則を操って部屋を抜ける。Portal のリード設計者 Kim Swift が手がけたとされる、Square Enix 発行の一作。
puzzlepuzzle-platformerfirst-personThe Swapper
クローンを最大四体まで生み出し、意識を別の身体へ飛ばす銃を手に、廃棄された宇宙ステーション「テセウス」を降りていく2Dのパズル・プラットフォーマー。赤と青の光が複製と転送を阻む硬い文法の中で、粘土細工の孤独な世界が「自己とは何か」を静かに問う、Facepalm Games の一作。
puzzlepuzzle-platformersci-fiFEZ
2Dの世界を90度ずつ回転させ、平面の見え方を切り替えながら足場をつなぐ探索型プラットフォーマー。立方体の欠片を集め、崩れゆく世界を巡る。Polytron Corporation による『回転』というアイデアの代表作。
puzzle-platformerexplorationobservation





























