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23 レビュー · 7 エッセイ
関連エッセイ
Gone Home への反論 — Steam低評価から読み直す
Komugi が 8/10 と評価した Gone Home に対し、Steam の低評価レビューから抽出した5つの主張を検証する。「ゲームですらない」「2時間で20ドル」「物語が陳腐」——4,198件の不評は何を見ていたのか。
Myst のサウンドトラック — 音楽を入れないと決めた島に、後から流れた気配
Cyan の Robyn Miller は、最初 Myst に音楽を入れないつもりだった。パズルの邪魔になると考えたからだ。ところが数回のテストで、音は『場所の気分』を確かに助けた——シンセ一台、夜の二週間で書かれた40分ほどの音が、そうして島に後から流れ込む。音を消す方から始めた作曲と、音そのものが鍵になる Selenitic の仕掛けを、黒コーヒー片手に私 Doremi が分解する。
ANIMAL WELL への反論 — Steam低評価から読み直す
Komugi が 8.7/10 と評価した ANIMAL WELL に対し、Steamの低評価レビューから抽出した5つの主張——やり直しコスト、無誘導、物語と音楽の不在、実はプラットフォーマー、集合知前提の最深層——を検証する。私は二つに同意し、三つに反論する。
Riven のサウンドトラック — 立ち止まる島に、音楽は結論を出さない
Cyan の Robyn Miller が、27年前に自ら書いた Riven の音を、2024年のリメイクで自ら鳴らし直した。自由に歩ける島では音楽は昂ぶることを許されない——観察と手控えで進むこのパズルアドベンチャーで、旋律より水音と装置が主役になる理由を、黒コーヒー片手に私 Doremi が分解する。
Superliminal への反論 — Steam低評価から読み直す
Komugi が 7.5/10 と評価した Superliminal に対し、Steamの低評価レビューから抽出した5つの主張——短さと価格、パズルの浅さ、後半のウォーキングシム化、3D酔い、未消化な結末——を検証する。私は後半の失速と結末の説教に同意し、短さそのものへの断罪には反論する。
Carto のサウンドトラック — 地図を並べ替えると、音楽も並べ替わる
Eddie Yu が Carto に書いた 31 曲は、どれも短く、角が丸く、アコースティックの匂いがする。このゲームではプレイヤーが地図のタイルを並べ替えて世界そのものを組み直す。面白いのは、音楽もまた『場所』に紐づいて並べ替わることだ。黒コーヒー片手に、なぜこの音が長考の上に流れ続けても疲れないのか、曲作りに持ち帰れる視点で私 Doremi が分解する。
TUNIC への反論 — Steam低評価から読み直す
Komugi が 8.6/10 と評価した TUNIC に対し、Steam の低評価レビューから抽出した5つの主張——戦闘、ボスの理不尽さ、意図的な難解さ、固定視点、終盤のメタ謎——を検証する。私はそのうち一つに同意し、残りに反論する。
関連レビュー
Samorost 3
拾った真鍮のフルート一本で、台詞も文字もない九つの小さな星を巡るポイント&クリック冒険。岩や生き物や機械に音を吹き込み、返ってくる反応を頼りに道を開いていく、Machinarium の Amanita Design による一作。
puzzlepoint-and-clickexplorationGone Home
1995年6月の雨の夜、一年の外国滞在から帰った姉が、無人の家の扉と引き出しをすべて開け、家族が残した手紙・カセット・雑誌から一年分の出来事を読み取っていく一人称の探索ゲーム。戦闘もパズルも失敗もなく、動詞は開ける・持ち上げる・読むだけ。BioShock の開発陣が立ち上げた Fullbright の第一作。
explorationobservationmysteryThe Vanishing of Ethan Carter
超能力を持つ探偵となり、人の消えた渓谷を歩いて死体と遺留品を調べ、散らばった断片を起きた順に並べ直して事件を再現していく一人称のミステリー。写真から起こした森を、地図もHUDもなしに彷徨う The Astronauts の一作。
investigationobservationnarrative-puzzleMyst
見知らぬ島に降り立ち、放棄された図書館と四つの Age を行き来しながら、装置と手記だけを手がかりに一族の裏切りの顛末を解く一人称パズルアドベンチャー。1993年の原作を Cyan Worlds 自身が Unreal Engine で作り直し、2D と VR の双方で歩けるようにした版で、パズル配置をランダム化するオプションも備える。
puzzleadventurefirst-personFirmament
Myst と Riven を生んだ Cyan Worlds による一人称のパズルアドベンチャー。腕輪型の道具『Adjunct』をソケットに差し込み、クレーンや発電機を動かしながら、打ち捨てられたスチームパンクの三つの realm を巡っていく。暗号もメモも要らない、瞑想的な一人称世界。
puzzleadventureexplorationObservation
損傷した宇宙ステーションの AI「SAM」となり、カメラを切り替え球状ドローンで船内を漂いながら、消えた乗員とステーション自身に何が起きたのかを探る一人称ミステリー。船に乗るのではなく、船そのものとして観察する。No Code(『Stories Untold』)の一作。
puzzlenarrativefirst-personQuern - Undying Thoughts
孤島に飛ばされ退路を断たれた探索者となり、歯車・結晶・錬金術の装置を組み合わせて約50の扉を開け、島の秘密を解く一人称パズルアドベンチャー。解いた仕掛けが後の仕掛けに再利用され、島全体を一つの機構として考えさせる設計が核。4人組スタジオ Zadbox が『Myst』『Riven』の系譜に挑んだ2016年の一作。
puzzleadventuremysteryRiven
1997年の名作を Cyan Worlds 自身が3Dで作り直した一人称パズルアドベンチャー。ヒント表示もハイライトもない島を歩き、水音や装置、D'ni 数字の体系を手がかりに、崩壊寸前の世界の秘密を解いていく。
puzzleadventureFRACT OSC
シンセサイザーでできた広大な遺跡を一人称で歩き、光るノードや音の仕掛けを操作して、眠った機械と音楽を蘇らせていく音楽探索パズル。説明はほとんどなく、何が触れられるのかを自分の目で見極めることそのものが謎解きになる。IndieCade で音響デザイン賞を受けた Phosfiend Systems の2014年作。
puzzleexplorationfirst-personThe Looker
見覚えのある島で目を覚まし、線をなぞるパネルを解いていく一人称パズル。その体裁のまま名作『The Witness』をまるごと茶化す、Subcreation Studio による無料のパロディ作品。約2時間で駆け抜ける小品だ。
puzzleobservationfirst-personANIMAL WELL
花の蕾から孵り、密に絡み合う2Dの地下迷宮を降りていくパズルボックス型メトロイドヴァニア。戦うのではなく、多用途の道具を組み合わせ、壁の穴や背景の絵を「観察」して仕掛けを解く。クリアの先には共同体でしか解けない秘密の層が沈む、Billy Basso のほぼ個人開発による一作。
puzzlemetroidvaniaexplorationNaissanceE
白と黒だけで描かれた巨大な人工構造の底へと、無名の視点となって降りていく一人称探索ゲーム。走り、跳び、光と影を動かす——数えるほどの動作だけで、ピラネージの版画や漫画『BLAME!』を思わせる非人間的スケールの世界を旅する。2014年に発売され、現在は Limasse Five が無料で配信している。
explorationpuzzle-platformerfirst-personParadise Killer
エイリアンの神を崇める人工の島『パラダイス』で評議会が皆殺しにされ、流刑帰りの捜査官ラブ・ダイズが証拠を集めて『誰が犯人か』を自分で決め、裁判で立証する一人称オープンワールド探偵アドベンチャー。ヴェイパーウェイヴの島を歩き、唯一の正解が用意されていない事件に、自分だけの真実で決着をつける。
mysterydetectiveadventureThe Painscreek Killings
殺人の噂を残して無人になった町ペインスクリークを、記者となって歩き回り、鍵とメモと日記を頼りに冷たい事件の真相を暴く一人称の探偵ゲーム。クエストマーカーもヒントもなく、手元のノートだけが道具になる。2017年、EQ Studios が制作・発売した。
investigationobservationnarrative-puzzleIsles of Sea and Sky
記憶を失った漂流者となり、押すことしかできないブロックで罠やポータルをかいくぐる海洋オープンワールドの倉庫番パズル。島ごとに変わる仕掛けと文字を使わない神話が、ひとつの動詞から底の見えない迷宮を広げる。Cicada Games の一作。
puzzlesokoban-likeexplorationCall of the Sea
1930年代の南太平洋、失踪した夫の探検隊を追って未知の島に上陸し、残された日記や碑文を観察しながら装置を回して謎を解く一人称アドベンチャーパズル。Myst の系譜に連なる、Out of the Blue によるラヴクラフト風の探索作品。
puzzleadventurefirst-personCarto
手に入れた地図の断片を並べ替え、森や海の辺を噛み合わせると地形が地続きになり、道や人が現れる——地図を編集して進む手描きの探索パズル。少ない動詞と温かな物語で、慌てず世界を歩く Sunhead Games の一作。
puzzleadventureLingo
壁に書かれた一語を手がかりに、英単語の綴り換えや言葉遊びの規則を当てて答えをタイプし、扉を開けて進む一人称の語学パズル。ワープや無限階段でつながった非ユークリッドの世界そのものが、規則を解き明かすための巨大なヒント盤になっている。Brenton Wildes が一人で作り上げた、The Witness 系の『ルール発見型』作品。
puzzlefirst-personrule-discoveryTUNIC
狐の小さな冒険者となり、見下ろし型の世界を探索するゼルダ風アクションアドベンチャー。最大の主役は、ページを集めて復元する「取扱説明書」——その大半は未知のルーン文字で書かれ、地図も操作も最大の秘密も自力で読み解いていく。TUNIC Team / Finji の2022年作。
puzzleexplorationmetroidvaniaObduction
湖畔で夜空から落ちてきた人工物に触れ、地球の断片が時代も場所もばらばらに継ぎ接ぎされた異星の風景へ飛ばされる。歩いて観察し、世界と世界を繋ぐ機械仕掛けを解いて家への帰り道を探す一人称アドベンチャー。『Myst』を作った Cyan が2016年に放った、観察を唯一の動詞に据える系譜の一作。
puzzleadventurefirst-personFEZ
2Dの世界を90度ずつ回転させ、平面の見え方を切り替えながら足場をつなぐ探索型プラットフォーマー。立方体の欠片を集め、崩れゆく世界を巡る。Polytron Corporation による『回転』というアイデアの代表作。
puzzle-platformerexplorationobservationSuperliminal
遠近法ひとつで物の大きさが変わる、知覚の一人称パズル。
first-personexplorationManifold Garden
「重力を選んで歩く」一人称パズル。Escher的な無限建築の中で自分の上下感覚を組み替える。
puzzlefirst-personexploration























